【タイム結果】鈴鹿8耐土曜フリー走行は赤旗3回の荒れ模様。有力チームにアクシデントが相次ぐ

　8月6日、三重県の鈴鹿サーキットで『2022 FIM世界耐久選手権（EWC）第3戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会』（鈴鹿8耐）の土曜フリー走行が行われ、Kawasaki Racing Team Suzuka 8H（レオン・ハスラム／アレックス・ロウズ／ジョナサン・レイ）がトップタイムを記録した。

　前日に行われた走行に続き、鈴鹿サーキットでは午前中に行われた鈴鹿4耐の決勝レースを挟んで鈴鹿8耐の土曜フリー走行が14時45分から開始された。

　このセッションは45分間で行われ、朝には降雨があり4耐の決勝レース序盤はウエットコンディションでの争いとなったが、昼に近づくにつれて雨は止み、8耐のフリー走行はほぼドライコンディションでセッションのスタート時刻を迎えた。

　ピットレーンのシグナルがグリーンに変わると各マシンが一斉にコースインしていく。セッション序盤はTeam HRC、YART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC、Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hの有力3チームがトップ3を占め、そのなかでカワサキのレオン・ハスラムが2分06秒726を記録してトップに立つ。

　しかし開始から6分、2コーナーでK’s WORKS RACINGのマシンがクラッシュしてしまい赤旗に。マシンの壊れ具合からライディングしていた山内芳則の状態が心配されたが無事が確認されている。

　フリー走行は14時39分に残り21分で再開を迎えるも、その再開直後の1コーナーコースインで暫定ポールポジションのTeam HRCのイケル・レクオーナとCLUBNEXT＆HondaDreamTAKASAKIの吉廣光が絡んだか2台そろって転倒、グラベルにマシンを止めてしまう。2台はその後自力でコースに復帰しピットに戻っている。

　アクシデントはその直後にも続き、200Rシケインでこちらも優勝候補であるKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのジョナサン・レイがまさかの転倒を喫してしまう。レイはダメージを負ったマシンで何とかピットへ帰還を果たしたものの、このアクシデントでクラッシュパッドが動いてしまったため、再び赤旗中断に。

　その後14時51分にセッションは再開。Team HRCはエース長島哲太がスペアカーでコースに出ていくものの、Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hはクラッシュしたマシンがメインバイクとのことで、ピットでの修復作業が続けられる。

　しかしセッション残り5分、日立Astemoシケインでこちらも有力チームであるF.C.C. TSR Honda Franceのジノ・レイが転倒を喫し3度目の赤旗が提示される。土曜フリー走行はそのまま終了を迎え各車とも満足に周回することなく終えることに。トップはKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのハスラムが記録した2分06秒726となっている。

■2022鈴鹿8時間耐久ロードレース　土曜日フリー走行タイム結果（編集部集計）