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GRカローラには手が届かない! …かも…だけど ほかにもいいクルマありますよ! 使える中古ハッチバックターボ17選

 先日発表されたトヨタ GRカローラは世界中のスポーツカー好きにとって話題の1台だと思う。とくに「モリゾウエディション」は台数限定・抽選による販売が予告されているだけに、いまから熾烈な争奪戦も予想される。だが一方、GRカローラに匹敵する魅力的なクルマがたくさん存在するのも事実。そこで2001年以降に販売されたクルマで、GRカローラに対抗できる、使えて楽しい中古ハッチバックターボをご紹介していく。

●GRカローラに負けないための4か条
・実用性に優れていること
・ターボエンジンを搭載
・ボディはハッチバック(例外でワゴンも…… OK!)
・何より走りが楽しいこと!!

※本稿は2022年6月のものです。※入手困難度の見方は 星5つ…奇跡/星4つ…超困難/星3つ…困難/星2つ…楽勝/星1つ…余裕
文・中古市場情報/萩原文博、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年7月26日号

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■GRカローラに対抗できる、使えて楽しいハッチバック(中古)はどれだ!?

 ターボエンジン搭載のハッチバックが激アツだ! というのも今年4月にアメリカでのトヨタGRカローラ発表で、日本だけでなく世界中のスポーツカーファンがどっと盛り上がったからである。

 そして2カ月後の6月1日には日本仕様車も発表。富士24時間耐久レースでは一般向けに実車公開もされて、発売をまだかまだかと多くの人が待ちわびているのだ。

 ただ、あえてGRカローラ「以外」を選ぼうとする人もいるだろう。「みんながアッチなら、オレはコッチ」精神だ。そしてベストカーはそんな精神が嫌いではない。

 そこで、この企画ではGRカローラに負けぬほど実用性に富み、かつ走りが爽快なホットハッチは何があるのか調査。そして欲しくなった人向けに、中古個体を探すうえでの注目点を指南していきたい。

■ホンダ シビックタイプR(4代目)

4代目のシビックタイプRは2015年12月から販売され、当時ニュル最速のFFだった。中古車は少ないが最高出力310ps、最大トルク40.7kgmのVTECターボを味わえる

 4代目のシビックタイプRは2015年12月から国内限定750台で販売された。当時、ニュルブルクリンク北コースでFF車最速タイムを記録した。

「デュアルアクシス・ストラット・フロントサスペンション」を採用したシャシーに、最高出力310ps、最大トルク40.7kgmを発生する2L直列4気筒VTECターボエンジンを搭載。

 組み合わされるトランスミッションはエンジン特性にマッチしたクロスレシオを採用した6速MTのみとなっている。限定販売だったため、中古車の流通が少ないが、前オーナーのメンテナンス履歴があればそれらを重視したい。

●ホンダ シビックタイプR(4代目)
・走りの楽しさ度:★★★★★
・使い勝手のよさ度:★★★★★
・入手困難度:★★★★☆

中古相場:395万〜500万円

■三菱 ギャランフォルティススポーツバック

ギャランフォルティススポーツバックは2008年に登場。魅力は高い利便性を備えつつも、ランエボXと同じパワートレーンを搭載していること

 ギャランフォルティススポーツバックは、スポーティセダン、ギャランフォルティスの派生モデルとして2008年に登場。

 クーペのような流麗なスタイリングながら、ラゲッジルームの床面の高さを2段階に設定できる「2段高さ調整カーゴフロア」を採用するなど高い利便性が特徴だ。

 最上級グレードのラリーアートには、2L直列4気筒MIVECターボ(240ps/35.0kgm)+ツインクラッチSSTというランエボXと同じパワートレーンを搭載。駆動方式は4WDのみというこだわりのモデルだ。

●三菱 ギャランフォルティススポーツバック
・走りの楽しさ度:★★★
・使い勝手のよさ度:★★★★★
・入手困難度:★★☆☆
・中古相場:34万〜239.8万円

■マツダ マツダスピードアクセラ(2代目)

2代目マツダアクセラは2009年に販売開始。2.3L直列4気筒ターボエンジンを搭載し最高出力264ps。中古を買う際にはオイル管理が充分行われているかは注意したい

 2009年に販売開始した2代目マツダアクセラ。マツダスピードアクセラは、このなかで最上級モデルという位置づけのグレードだ。

 マツダスピードアクセラは、最高出力264ps、最大トルク38.7kgmという高出力な2.3L直列4気筒ターボエンジンを搭載。これに伴い、専用に強化したボディ剛性や専用チューンのサスペンションによってハンドリング性能を向上させている。

 さらに、ボンネットの専用エアインテーク、専用エアロバンパーなどによって高いパフォーマンスを主張。ターボ車なので、オイル管理が充分行われているかは注意したい。

●マツダ マツダスピードアクセラ(2代目)
・走りの楽しさ度:★★★★
・使い勝手のよさ度:★★★★
・入手困難度:★★★★
・中古相場:50万〜225万円

■スバル インプレッサWRX STI(3代目)

WRCの参戦車として開発された3代目インプレッサWRX。高性能車なので買う際には油脂類、ゴム類はもちろんタイミングベルトもチェックしたい

 3代目となったインプレッサWRXは2007年に登場。WRCの参戦車として開発され、これまでの4ドアセダンから5ドアハッチバックへと変わった。

 当初は2L水平対向4気筒ターボ+6速MT(308ps/48kgm)のみだったが、途中で2.5Lターボ+5速ATのAラインが追加されている。5ドアハッチバックとなり、前後オーバーハングの短縮によりヨー慣性モーメントを低減し、高い操縦安定性を実現するとともに優れた居住性を確保している。

 買ううえでの注意点は、高性能車なので油脂類はもちろん、ホースをはじめとしたゴム製パーツの交換履歴を重視したい。またタイミングベルト採用車なので10万km近い個体を買う場合は必ず履歴を確認しよう。

●スバル インプレッサWRX STI(3代目)
・走りの楽しさ度:★★★★★
・使い勝手のよさ度:★★★★
・入手困難度:★☆☆☆
・中古相場:74.8万〜438万円

*   *   *

 こうして見てみると「2L未満のターボエンジン+4WD搭載」モデルで、かつ中古となると選択肢は少ない。しかし、どれもGRカローラに負けない走りの楽しさを持ち、使えるクルマたちだ。

 もしかすると、GRカローラの敵として今後立ちはだかる……かもしれない!!?

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