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<p>【巨人】中田翔、ミスターに“御礼弾”8号ソロ…球宴ファン投票選出には「自分が一番戸惑っています」</p><p>#中田翔 、ミスターに“御礼弾”8号ソロ…球宴ファン投票選出には「自分が一番戸惑っています」 #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>長い滞空時間を経て、打球は左中間席最前列へ吸い込まれた。0―0の2回1死。中田がフルカウントから小川の直球を捉えて8号ソロを放った。「こういう大事な試合は先制点が大事。こすり気味で怪しかったですけど</p><p>、『いってくれ』と思いながら走りました」。チームを勢いづける出場6戦ぶりの一発は、さまざまな感謝の思いがこもっていた。 この日はネット裏で長嶋茂雄終身名誉監督が観戦。2軍調整中には直接打撃指導を受け、指1、2本分バットを短く持ち、体の力を抜いて振るという教えを授かった。初めての経験だったが、短くバットを持つ分、バットの長さを0・5インチ(1・27センチ)長くして対応。6月23日のDeNA戦(東京D)に続くミスターの前でのアーチに「長嶋さんの前で打てたのはうれしいことだなと思います」と喜んだ。 ファンへの“御礼弾”にもなった。試合前には球宴ファン投票の最終結果が発表され、一塁手部門で選出された。日本ハム時代は11年から7年連続で選ばれていたが(18年は監督推薦)、巨人移籍後は初めて。今季はここまで83試合で先発出場は31試合だが、約30万票を集めて、2位に7万票以上の大差をつけていた。「こんなに試合に出てなくて選ばれるのは初めてのことなので、正直、すごく自分が一番戸惑っています」と胸の内を明かしたが、「でもファンの皆さんの投票ということで、そこに関してはすごくうれしく思いますし、ありがたいことだなと思います」。ファンを魅了するだけの理由がこの一発には詰まっていた。 6回には左肘付近へ死球を受け、7回の守備から途中交代したが「大丈夫だと思う」とした背番号10。チームもサヨナラ勝ちを収め「こういうしびれる、プレッシャーがかかる試合が続くと思うんですけど、みんなで一生懸命やっていけたら」。支えてくれる人たちのために、中田は結果を残し続ける。(後藤 亮太)</p>