NVIDIAのGeForce RTX 3090 Tiグラフィックスカードは、発売から4ヶ月足らずで大きな値下がりがあったことは知っていますが、EVGAはRTX 3090 Ti FTW3モデルに1000ドルの価格爆下げを敢行しました。
EVGA GeForce RTX 3090 Tiが米国で1000ドルの大幅値下げ、NVIDIAのフラッグシップはGeForce RTX 4000発売前に米国価格1000ドル以下へ向かう?
先週、NVIDIAのグラフィックスカードがさらに値下がりし、フラッグシップのGeForce RTX 3090 Tiが平均で希望小売価格の40%で販売されていることを報告しました。
現在、EVGAは、RTX 3090 Tiグラフィックスカードの全ラインナップについて、以前の希望価格と比較して最大-1000米ドルで販売されている即時リベートを提供したようです。
比較のために、最も安いEVGA GeForce RTX 3090 TiであるFTW3 Gamingは、以前は2149ドル(希望小売価格)で販売されていましたが、リベート込みで、このカードはわずか1149ドルで購入することができます
これは希望小売価格の46%ダウンで、まさに狂気の沙汰です。
FTW3 Ultraの定価は1499ドル(-700ドル)、FTW3 Black Gamingの定価は1399ドル(-600ドル)で、他のバリエーションもリストアップされています。
フラッグシップモデルである2499ドルのKINGPIN Hybridも1999ドル(-500ドル)に値下がりしているが、現在は在庫切れとなっており、このモデルは生産が終了しているため、このままと思われる。
これはEVGAからの直販価格だが、他のNVIDIA RTX 3090 Ti AIBモデルは1300~1400USドルで出品されているのが見受けられる。
先に述べたように、NVIDIAの自社ストアでは、GeForce RTX 3090 Tiは1499ドルで販売されている。
この価格設定は、次期GeForce RTX 4000グラフィックスカードに対する反動と思われ、AIBは、次世代カードの到着より先に、現在の在庫を今すぐ整理したいと考えているようです。
解説:
アメリカでRTX3090Tiの価格が爆下がり
EVGAの直販ショップで、定価2149.99ドルのRTX 3090 Ti FTW3が1149.99ドルで販売されているとのこと。
これは役46.5%引きと言うことになります。
なぜこんなに価格が下がるのか?
ハイエンドモデルと言うのはクリエイター系の方やゲーマーにしても非常に熱心な方が購入されます。
そう言った方が気にするのが次の新モデルが出るまでの間にどのくらい使えるかと言うことです。
よって、最初にドカンと売れて、後はあまり数は出ないという購入のされ方をすると思います。
こうしたハイエンドGPUは一旦いきわたるとなかなか数が出ないため、現在の状況のように需給のミスマッチが起きて製品の需要を上回る供給が来た場合、ドカンと下がるということになります。
物の値段と言うのはあくまでも需要と供給によって決まりますので、強気の価格で売りたくても売れなければ価格を下げるしかありません。
もしもショップ側で安売りできなければ、OEM向けのバルク品が時々秋葉の町に流れてくるような非正規の形で価格を下げるということになると思われます。
つまり、どんなに価格を強制されても、髪の見えざる手の前には無意味と言うことです。
マイニング特需の時はこれが売り手に有利な形で作用していましたが、マイニング特需が崩れて供給側の体制が追い付いていない現在、買い手に有利な方向に働いてるということになります。
所謂、「祇園精舎の鐘の声」と言う奴です。
まあ、今まで供給側は散々濡れ手に粟の商売を続けていたのでしょうから、少しくらいはこういった状況になっても仕方ないのではないかと思います。
nVidia RTX3000シリーズGPU
RTX3090Ti
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