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 MotoGP第12戦イギリスGPの予選がシルバーストン・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。

■ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)/予選:ポールポジション

「すでに午前中、1分58秒を切るだろうと考えていたんだけど、転倒してしまった。午後のフリー走行4回目は、リヤにハードタイヤでいいラップタイムを出していた。予選でソフトタイヤに変えたらバイクのフィーリングがすごくよかったんだ」

「最初のアタックラップで1分58秒4を出して、それでもいいタイムだったけど、もうちょっといけるような気がしていた。2セット目のタイヤでは前にジャック(・ミラー)とファビオ(・クアルタラロ)がいて、彼らがモチベーションを保つのにいい基準になった。タイヤが最高のパフォーマンスを発揮するアタック1周目でうまくいったので、すごくうれしいよ」

「マーベリック・ビニャーレスやミラー、ファビオ・クアルタラロ、フランセスコ・バニャイア、アレイシ・エスパルガロという、すべてのライダーがライバルになるだろう。ファビオはロングラップ・ペナルティを科されているけれど、幸いなことに、ここシルバーストンのロングラップはシーズンの中でも短いみたいだ。(ロングラップ・ペナルティで)タイムを失っても、彼は表彰台争いをすると思うよ」

「ジャックはこのサーキットが大好きだし、マーべリックはアプリリアでいい感触をつかんでいる。そしてアレイシはいつもすごく強い。アレイシはひどいクラッシュをしたから、明日どうだろうね。ペッコ(フランセスコ・バニャイア)はかなり強いことがある」

「だから僕はこのポールポジションのアドバンテージを使う。ハードのリヤタイヤでいいフィーリングがあることにすごく満足しているんだ。明日は少し暖かいだろうから、リヤにハードを使うかもしれない。アドバンテージがあれば、それを活かすだろう」

■マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)/予選:2番手

「とてもうれしいし、自分たちのやったことに満足しているよ。この週末はずっと、自然体でバイクに乗っていられた。これが僕たちの求めていたものだったんだ。予選はよかったよ。限界まで攻めて、すごくいいフィーリングがあったんだ。攻めているときのこうしたフィーリングは、長いこと感じていなかった。素晴らしいよ」

「僕たちはいい週末を過ごしていると思う。明日の決勝レースに向けた準備ができている。フロントロウにいて、優勝争いをすること、それがアプリリアでしたかったことなんだ。明日はチャンスがある。実現させるために尽力するよ」

「(ここで初優勝を飾ることが)夢だ。(第11戦の)アッセンでも楽しんだよ。表彰台を獲得することが夢だったから。そういう形で引き続き、信じて取り組み続けることが必要だ。アプリリアは僕たちふたり、アレイシと僕と一緒にすごく懸命に働いてくれている。アレイシ側ではチャンピオンシップについて考え、僕サイドでは優勝を考えている。ハッピーだよ。すごく、すごく頑張って攻めたいと思う」

■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:3番手

「みんなのペースがすごかったね。今のところ、まあまあのコンディションでパーフェクトな週末になっている。コースはどんどん速いタイムが出るようになっていて、だから、今日はレコードを更新するチャンスだった」

「フィニッシュラインを通過してもうちょっとアタックを考えていたんだけど、『1分57秒9』とダッシュボードに表示されていたから、たぶんもう一回アタックしたらグラベルに突っ込むことになるなと思った。戻ってきてすぐスクリーンでヨハンのタイムを見て……『冗談だろ?』って思ったよ。脱帽だよ」

「ここはすごく長いコースなので、様々な要素が絡み合って難しいんだ。バックストレートでは風があるし、高速、低速コーナーもある。完ぺきなラップタイムのためにすべてをまとめようとすると、彼のようなタイムは不可能に近い。とはいえ、だいたい完ぺきなラップになったから、よかったと思うよ」

「5週間ぶりにMotoGPバイクに戻ってきて、セッションを重ねるごとによくなっている。明日は長く熱いレースになりそうだね。ここではタイヤが大きなファクターになるだろうから、正しい判断をしようと思う。ヨハンはハードタイヤでいいペースがある。僕はミディアムタイヤでまあまあのペースがあるけれど、ちょっと落ちるかもしれないから、考えている」