8月6日、北欧のフィンランドで開催されているWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』は競技3日目のSS11~18が行われ、デイ2で総合首位に浮上したオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)がカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)の猛追を受けながらも、前日からのポジションを守った。そんなデイ3の戦いを終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合7番手
「午後はとても楽しめたよ。ただし、僕たちは午前中の走行を改善する必要がある。もっとコーヒーが必要なのかもしれないね!」
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合21番手
「僕たちは順調だし、クリーンなステージだった。様子を見ていこう」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合8番手
「楽しめたよ。ガス(・グリーンスミス)は僕より速かったから、すごくいい気分というわけではないけれど、そういうものだからね。僕にとってはすべてが順調だが、あと少しタイムを伸ばすために、どこでもさらに力を尽くす必要がある」
●ヤリ・フッツネン(#68 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合13番手
「タイムをチェックすると良いとは言えないけれど、タイムを無視すれば、走行中のフィーリングは素晴らしかったよ」
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合5番手
「5位につけるという今日の目標は達成できた。実際かなり早い段階で僕たちはポジションを守らなければならなかったけれど、うまやったと思うよ。トラブルはなかったし、ステージを楽しめた。あるセクションではより激しくプッシュできたし、他のセクションではクリーンに進んだ。つねにトップ5のファステストタイムを出せていた」
「最終的にマシンのサスペンションについては、良い妥協点を見つけることができた。まだあちこちで小さな改善が必要だが、オット(・タナク)がリードを守れているので、期待できるね。パワーステージは厳しいものになるだろうが、少なくとも努力するつもりだ。自分たちに何ができるか分かるようになるだろう」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合首位
「僕たちはいい仕事をしたし、間違いなくかなりハードに進んだ。昨日の夕方に、僕たちが今日を終えてまだ首位にいるとは思わなかった。だから、これはうれしい驚きだ」
「午後は順調だったが、コンディションは少々荒れていたから、マシンにも負担がかかっていた。途中でひやっとした瞬間が何度かあったのは確かだ。もっとクリーンにスムーズに良いライン取りをしたいところだが、今のところ良いタイムを出せている。明日のステージはそれほど長くないから、接戦でフィニッシュすることになるだろうね。あらゆる可能性があると思う」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合4番手
「今朝は、毎回楽しんで走ることができているステージでベストタイムが出たので、いい目覚めになった。それ以外のステージに関しても午前中はおおむね順調だったよ。しかし、午後はあまりよくなかった。クルマと完全に一体化していないような感覚だったが、まだクルマが新しく、テストも限られているので、そう感じるのも当然かもしれない」
「残念なことに、午後の最後から2番目のステージで、ダンパーを壊してしまった。午後の再走ステージは路面が非常に荒れていて、大きな石が多く出ていたのだけど、それをホイールの内側に巻き込んでしまったのだと思う。だから、最終ステージに関しては、最後まで走り切るために、ただひたすら耐えるしかなかったんだ。自分の戦いは終わってしまったので、明日は順位を守り、パワーステージに力を注ぐつもりだ」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合2番手
「今日の戦いには満足するべきだろう。このような状況では、これ以上のことはできなかったと思う。ステージは石が多く転がり、かなり荒れていたから、とにかく問題が起こらないように気をつけて走ったし、プッシュするのは簡単ではなかった」
「今朝の新しいステージでは、ペースノートの情報がやや不正確でスピードが出すぎてしまい、危ない目に遭うところだった。外側に何もなくて、当たらなかったのはラッキーだったと言える。それを除けば、クリーンな走りができていた。明日のステージは短く、誰もがよく知っているステージだから、正直なところタイム差がつきすぎていると思う」
「また、何よりもポイントを獲得しなくてはならないし、2位でも充分いい結果だと思っている。皆が優勝争いを期待していて、私自身も戦いたいとは思っているけど、堅実にならなければならない時もあるんだ」
●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合3番手
「今朝は雨が降ってきて、グリップレベルの変化に何度も驚いた。本当に一生懸命アタックしていたから、危ないシーンも何度かあったよ。最初のステージでは何秒か失ってしまったが、その後のステージはとても良く、まだ首位を争える状態だった」
「午後はコンディションが良くなり、グリップも上がってきて、とても楽しんで走ることができていた。ところが、轍でブレーキングをした際に大きな石が跳ね飛び、それがバンパーから木に当たって跳ね返り、クルマのフロントウインドウに当たって顔の前あたりに大きなヒビが入ってしまった」
「その後は視界が悪くなり、とくにクレストを越える時は先が見えなくて大変だった。それでも総合3番手につけているし悪くない順位だから、明日はポジティブな気持ちで、集中してステージに臨みたいと思う」