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<p>自首を勧められ逆ギレ 少年「母と重なった」 福岡・商業施設刺殺 – ライブドアニュース</p><p>【被告人質問】遺族への謝罪の言葉「特にない」 福岡・商業施設刺殺の被告少年 少年は被害者遺族の代理人弁護士に更生の意欲を問われ「多分できないだろう」「クズはクズのまま」と答えた。少年審判では遺族の前で「1人ぐらい死んでも大したことない」と発言していたという。</p><p>福岡市の大型商業施設で2020年8月、同市の女性(当時21歳)が刺殺された事件で、殺人罪などに問われた住居不定の少年(17)に対する裁判員裁判の第2回公判が7日、福岡地裁(武林仁美裁判長)であった。被告人質問</p><p>があり、事件の経緯について少年は、被害者の女性に自首を勧められて「逆ギレ」し、襲撃に及んだと説明。少年は事件直前に少年院を仮退院していたが、母親から受け入れを拒否されており、しかられた記憶と絡め「(女性が)母親と姿が重なり、怒ってしまった」と述べた。 【写真】犠牲となった女性 成人式用の晴れ姿 法廷には遮蔽(しゃへい)措置が取られ、少年は時折詰まりながらも終始、低い声で淡々と答えた。 少年は商業施設の女子トイレに女性とその友人の後を付けて入り、女性と目が合った時には「どんな反応をするか興味がわいた」ので、包丁を突きつけたと説明。包丁は「自殺しようと思って盗んだ」と述べた。 トイレに入った理由は、検察側の尋問では「女性の友人に性的暴行をする意図があった」と捜査段階で供述したことを認めた。一方、弁護側の質問では「取り調べが面倒で自暴自棄になり、性的な目的と言った」と説明。入った理由は「よく分からない」と答えた。 被害者については「自分の勝手な行いで、将来のことなど、いろんなことを奪ってしまって申し訳ない」と謝罪。一方、遺族への謝罪の言葉を問われると「特にないです」と2度繰り返し「更生したい気持ちはすごくあるが、簡単にできないと思う」とも述べた。 被害者遺族の代理人弁護士も質問に立ち、少年に更生の意欲を問うと「多分、できないだろう。人は簡単に変われない。クズはクズのままだ」と打ち明けた。代理人弁護士は、少年が送致・移送された鹿児島家裁の少年審判で「1人ぐらい死んでも大したことない」「他人に関心が無かった」などと遺族の前で発言していたことも明かした。 少年は現在、非行少年の立ち直りを支援するNPO法人の理事長と文通している。これについて、少年の弁護士から尋ねられると「今は他人に興味が持てるようになった」と述べた。【平塚雄太、河慧琳】</p>