2022/08/07
日産自動車株式会社
日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社
8月7日 富士スピードウェイ(静岡県)
【GT500】
2022年SUPER GTシリーズ第4戦が8月6日、7日に富士スピードウェイで開催されました。日産/NISMO陣営は第3戦での優勝の勢いを保ち、Nissan Z GT500のレースでの強さを活かして、100周(450km)という長丁場に挑みました。
前戦鈴鹿で優勝した#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代 勝正 / 高星 明誠)は、サクセスウェイト52kgが課され、50kgを超えたため実装35kgと燃料流量リストリクターが一段階絞られる措置が取られました。
#23 MOTUL AUTECH Z(松田 次生 / ロニー・クインタレッリ)は30kg、#12 カルソニック IMPUL Z(平峰 一貴 / ベルトラン・バゲット)は19kg、#24 リアライズコーポレーションADVAN Z (佐々木 大樹 / 平手 晃平)は13kgのサクセスウェイトが搭載されています。
#24 Z が予選2位、3台のNissan Z GT500がQ2進出
予選
予選日の8月6日は、天候は曇り、気温22度、路面温度27度のコンディションのもと、午後3時35分から10分間のGT500クラス予選Q1が開始されました。真夏のレースとしては気温、路面温度ともに低く、タイヤマネージメントが難しい状況で、各車入念にウォームアップのために周回を重ねます。
5周目にアタックに入ったZ勢は、#23 Zのクインタレッリが1分27秒343、#3 Zの高星が1分27秒924をマークしました。#24 Zでアタックした佐々木は5周目の1分27秒272、#12 Zの平峰も5周目の1分27秒331がベストラップとなり、#24 Zが6位、#12 Zが7位、#23 Zが8位で、トップから8位まで0.248秒差という僅差のなか3台が予選Q1を突破。サクセスウェイトが響いた#3 Zは14位で予選を終えました。
午後4時13分から上位8台による予選Q2が開始されました。Q1同様、入念なタイヤのウォームアップを行い、#24 Zの平手が1分26秒813で2位、#12 Zのバゲットが1分27秒352で7位、今季初めてQ2でのアタックを担当した松田の#23 Zが1分27秒418で8位となりました。
安定した走りとピット戦略で順位を上げた#12 カルソニック IMPUL Zが2位
決勝
決勝日の8月7日、レース開始が近づくと、直前に突然降り出した雨は上がり、雲間には青空も顔を覗かせ、コースはドライコンディションとなりました。午後2時に気温27度、路面温度31度のコンディションのもとでパレードラップがスタート。その後に2周のフォーメーションラップが行われ、レースが開始されました。
フォーメーションラップが1周増えたため、100周を予定していたレースは99周となりました。2番手からスタートした#24 Zの平手は、3周目にオーバーテイクを決めてトップに立ちました。7番手からスタートした#12 Zのバゲットは1周目に6番手に上がるとハイペースで順位を上げ、7周目には3番手にジャンプアップ。
8番手からスタートした#23 Zのクインタレッリも#12 Zとともに上昇し、8周目には5番手に。レース序盤でZ勢は首位、3番手、5番手と上位を占めて走行を重ねます。
34周目に#23 Zが1回目のピットインを行い、ドライバーは松田に交替。しかし直後の35周目には#23 Zに異常が発生し、スロー走行となりピットへ戻りました。冷却ダクトが外れるマイナートラブルでしたが、トラブル修復に若干時間を要し、5周遅れでレースに復帰しています。
38周目にトップを走行する#24 Zがピットイン。ドライバーは佐々木に交替し、その時点では5番手でレースに戻り、全車1回目のピットインが終わった43周目には再びトップに立ちました。#12 Zは40周目にピットイン。ドライバーは平峰に交替し、43周目には3番手にポジションを回復しています。
トップの#24 Zと3番手の#12 Zは、安定した走行を重ねてレースは2回目のピットインのタイミングを迎えました。73周目、#24 Zがピットインしドライバーは平手に交替。同じタイミングでピットインした2番手のライバルがドライバー交替を行わずにコースに戻り、ポジションは逆転してしまいました。
75周目にピットインした#12 Zはドライバー交替を行わず平峰のまま、トップを狙えるタイミングでコースに戻りました。ギリギリのトップでコースインした#12 Zですが、第1コーナーで止まり切れずにコースアウトし、トップを奪うことはできず2番手に。#12 Zはトップと5秒差で2番手、その7秒後方の3番手に#24 Zが走行し、レースは終盤戦となりました。
トップを追う#12 Zと#24 Zは、一時その差を詰める場面もありましたが、#12 Zが2位、#24 Zが3位でフィニッシュ。2台のNissan Z GT500が表彰台を獲得しました。13番手からスタートした#3 Zは12位で、#23 Zはトラブルを修復し14位で完走を果たしています。
日産/NISMO陣営は、これまでの4戦でNissan Z GT500 4台全車が表彰台に乗り、レースでの強さを確認することができました。
次戦の鈴鹿サーキットは日産/NISMOがGT500クラス連勝を続けているコースで、5連勝を目指す戦いとなります。また、シーズン後半戦となり、タイトル奪取に向けて重要な一戦となります。
平峰 一貴 選手
「優勝が見えていただけに悔しい気持ちもありますが、最初から表彰台争いはできるぞという感じはありましたし、ベストを尽くせたと思います。クルマがNissan Zに変わっただけではなく、なによりタイヤとクルマがしっかり噛み合い、チーム力もどんどん上がっています。その点が、強さを感じる大きなポイントなのではないかなと思います。次の鈴鹿も、第3戦ではいい感触を得ていますので、しっかり準備して臨みたいと思っています」
ベルトラン・バゲット 選手
「僅差で優勝を逃したのはもちろん残念ですが、いいレースができたと思います。7番手からのスタートでしたが、すぐに前を走るライバルと争って3番手にまで上がることができました。その後は平峰選手がとてもいい走りをしてくれたと思います。わずかに届きませんでしたが、今日は自分たちもチームも力を示せたと思います。今回のパフォーマンスを見て、格段にステップアップした手応えを得られました。次も優勝争いできる走りを見せたいですね」
【GT300】
GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、予選9位の#11 GAINER TANAX GT-R(安田 裕信/ 石川 京侍)が2位表彰台を獲得しました。#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波 清斗 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は99㎏のサクセスウェイトにもかかわらず6位に入賞し、シリーズランキングトップを堅持。#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木 孝行 / 田中 篤 / 柴田 優作)も10位に入賞を果たしました。
【GT500決勝 結果】 99Laps
Pos | No | Machine | Driver | Time / Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 37 | KeePer TOM’S GR Supra | サッシャ・フェネストラズ / 宮田 莉朋 |
2:34’24.270 |
2 | 12 | カルソニック IMPUL Z | 平峰 一貴 / ベルトラン・バゲット | 7.542 |
3 | 24 | リアライズコーポレーション ADVAN Z | 佐々木 大樹 / 平手 晃平 | 12.863 |
12 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL Z | 千代 勝正 / 高星 明誠 | 1Lap |
14 | 23 | MOTUL AUTECH Z | 松田 次生 / ロニー・クインタレッリ | 10Laps |
【GT300決勝 結果】 91Laps
Pos | No | Machine | Driver | Time / Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人 / 山内 英輝 | 2:35’41.213 |
2 | 11 | GAINER TANAX GT-R | 安田 裕信 / 石川 京侍 | 5.959 |
3 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林 崇志 / 太田 格之進 | 17.520 |
6 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R |
藤波 清斗 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ |
1Lap |
10 | 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | 青木 孝行 / 田中 篤 / 柴田 優作 | 1Lap |
19 | 48 | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 井田 太陽 / 田中 優暉 / 甲野 将哉 | 3Laps |
22 | 10 | TANAX GAINER GT-R | 富田 竜一郎 / 大草 りき / 塩津 佑介 | 14laps |
以上
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://newsroom.nissan-global.com/ja-JP/releases/release-70e2620bca89d2aca936c9c6fd09a93b-220807-01-j
投稿 レース終盤に優勝争いを演じた#12 Zが2位、#24 Zが3位表彰台 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。