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 F1のCEOステファノ・ドメニカリは、2023年のF1カレンダーは24戦で構成されることになると示唆した。実現すれば、史上最多の開催数になる。

 2019年には21戦、2021年には22戦になり、2022年にはロシアGPがロシアのウクライナ侵攻により中止となり、23戦の予定が22戦となった。すでに過密スケジュールを問題視するチーム関係者もいるが、F1は開催数をさらに増やすことを目指している。

 ドメニカリは、8月5日に行われたリバティ・メディアの投資家向け記者会見において、2023年F1カレンダーは10月上旬に明らかにする予定であり、開催数は23戦になる見通しだと示唆した。

「(F1を開催したいという)要望が極めて大きくなっている。ただ、詳細を詰めている段階なので、これ以上のことを言うことはできない。(2023年には)間違いなく今年より2戦ほど多くなるが、25戦よりは少なくなると考えている」

 ドメニカリは、「3月から11月に世界中で行うカレンダーへの要望を考慮し、世界各国を移動する上での効率という点で、正しい流れを維持したい」とも述べた。つまり、移動距離をできるだけ減らし、効率的なカレンダーにすることで、チームへの負荷を抑え、F1が掲げるネットゼロにおける目標も達成したいという考えだ。

 レース数の増加にもかかわらず、伝統的なグランプリであるモナコ、ベルギー、フランスの将来は危ぶまれている。一方で、アメリカや中東での開催は増えつつあり、2023年にはアメリカでの3つ目のグランプリ、ラスベガスGPが行われることが発表されている。

2023年よりF1ラスベガスGPの開催が決定、土曜日にナイトレースを実施へ。アメリカで3つ目のグランプリに
F1ラスベガスGPのコースレイアウト予想図