アップルのデスクトップ機Mac miniのリニューアル版が、2022年内に発売される見通しなことは何度か伝えられてきたことだ。その続報として、最新チップM2および「M2 Pro」を搭載したMac miniの発売準備が進んでいるとの観測が報じられている。
この噂の発信源は、Bloombergの名物記者Mark Gurman氏のニュースレター「Power On」最新号だ。Gurman氏はアップルの内部情報に詳しく、未発表の新型iPhoneやApple Watch、Macなどの情報につき信頼性が高いことで知られている。
さてGurman氏によると、かつてMac miniのM1 Proバージョンが開発され、2021年末~2022年内に発売予定だったものの、「現在はテーブルから外れている」そうだ。米9to5Macも同様の見解を伝えていたことがあり、そちらではM1 Max版もあったとしつつ、Mac Studioのためにキャンセルされたと述べられていた。
その代わり、Mac miniの後継モデルにはM2とM2 Pro両方のオプションが用意されるとのことだ。もっとも「このマシンに近いうちに大きなデザイン変更があるとは思っていない」とも付け加えられている。
こちらも、9to5Macが発信していた噂話と符合している。それによれば、M2 Proは8つの高性能コア+4つの高効率コア=合計12コアCPUになると予想されていた(M1 Proは合計10コア)。また「M2 Max」や「M2 Ultra」を搭載したモデルを出す予定はなく、それら上位チップは将来のMac Pro向けに温存される可能性が高いとのことだった。
またM2チップの上位版については「Mac StudioとMac Proの両方に搭載する狙い」はなさそうで、Mac Studioは短命の製品になるかもしれないという。なぜなら、Mac Proと非常に似通った性能にすることで、同じニッチなユーザー層の共食いをさせるわけにはいかないから、との趣旨が説明されている。
また最後に、M2 ProとM2 Max搭載の新型MacBook Proが早ければ今年秋に登場するという、以前の予想が繰り返されている。ただし、これらは2023年初頭に延期されるかもしれないそうだ。
- Source:Bloomberg
- Source:9to5Mac