F1は、2022年第2四半期の収益が2021年同期と比較して約49%増加し、7億4400万ドル(約1004億2000万円)と堅調だったことを発表した。
新型コロナウイルスの世界的な大流行による収益減に見舞われたF1の財政面は、昨年以降着実な回復基調にある。2022年第1四半期に生み出された収益は3億6000万ドル(約485億9600万円)であり、これでグランプリレースの6カ月間の収益は11億400万ドル(約1538億8860万円)となった。
F1の総決算に目を向けると、第2四半期の営業利益は4900万ドル(約66億1500万円)で、2021年の第2四半期では4300万ドル(約58億円)の損益が出ていた。
「F1の2022年シーズンは記録を更新し続けている。コース上ではエキサイティングなアクションと予測不能な結果が出ている」とF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは語った。
「我々はすべてのプラットフォームにわたって、ファンを直接魅了している。我々は2030年までにネット・ゼロ・カーボンを達成するという目標に向かって、チーム、レース主催者、FIA、ビジネスパートナーといった関係者すべてとともに、重要な発展を遂げている」
2021年も2022年も第2四半期には同じ7戦が行われたが、観客数は記録的に増加している。世界中で新型コロナウイルスについての規制が緩和されたこともあるが、いっそう重要なのは、F1のファン層が空前の成長を遂げていることだ。
チームへの支払額は前年同期と比較すると3億800万ドル(約415億7700万円)から3億6800万(約496億7600万円)ドルに増加した。またレースプロモーション収入、放映権、スポンサー料として挙げられる項目からなる主な収益は、4億6400万ドル(約626億3500万円)から6億2800万ドル(約847億7300万円)へと35%の増加を見せた。
「レースプロモーションの収益増加は、さまざまなイベントの組み合わせによって生じた料金が増加したことと、契約上の手数料の増加によるものだ」とF1は述べている。
「放映権料の増加は『F1 TV』のサブスクリクション収益が伸びたことと、新規契約および契約更新にもとづいて料金が増加したためだ」
「スポンサー料収益は、新たなスポンサー収入と、異なるイベントの組み合わせによってレースごとに高い収益が生み出されたことによる」