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(ちくま学芸文庫・1320円) 美の王国、見捨ててはならぬ 日本の城下町でもっとも美しいのはどこか――そう問われたら私はすぐに沖縄の首里と答える。 昭和14年の論文「琉球の富」における柳宗悦(むねよし)の宣言である。えっと驚く読者も多かったはず。とうじ沖縄は産業のない「小さな貧乏な県」と…