もっと詳しく

(文藝春秋・1320円) 固定観念“ふつう教”に抗する 何が正義で何が不正か、何が正気で何が狂気か。村田沙耶香はそれらを絶えず反転させながら、生(性)老病死のタブーに切りこんできた。その小説を読む者は、つねに意識を揺さぶられ、自分の固定観念に気づかされる。 「特定の正義に洗脳されること…