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<p>知らないのかーっ!?? 救急車が近づいた時にすべきことと標準化してほしい装備 – 自動車情報誌「ベストカー」</p><p>昨今、様々な要因から救急車のサイレン音が聞こえづらくなっている。救急車に限らず、緊急走行中の緊急車両には命がかかっている。早い段階で緊急車両に気づくにはどうしたらよいのだろうか?緊急車両の接近時、ドライバーがとるべき行動についてもご紹介。</p><p>昨今、様々な要因から救急車のサイレン音が聞こえづらくなっている。救急車に限らず、緊急走行中の緊急車両には命がかかっている。早い段階で緊急車両に気づくにはどうしたらよいのだろうか?緊急車両の接近時、ドライバーがとるべき行動についてもご紹介。</p><p>ご存じのとおり、緊急走行中の緊急車両に道を譲るのは、道路交通法で規定されているドライバーの義務だ。緊急車両に気づいたら、基本的には道路の左側に寄って、自車の右側に緊急車両が通ることができる隙間をつくる必要がある。 緊急走行中の緊急車両が近づいているにもかかわらず、そのまま走行したり、緊急車両が合流をしようとしているときにそれを妨害すれば、「緊急車等妨害違反」や「本線車道緊急車妨害違反」となり、反則金は6000円(普通車)、交通違反点数1点が加算される。渋滞していたり、道幅が狭い場所であっても、周囲の安全に注意しながら前後左右のクルマと協力して、緊急車両が通行できるよう、最大限の努力をしなければならない。 もちろん、何をしてでも道を譲らなければならない、というわけではなく、「安全運転の義務」(道路交通法第70条)の範囲で努力することが求められる。縁石やガードレールにボディをこすりつけるまでして道をあけたり、前のクルマにぶつけて押し除けたりしてはいけない。 クルマの全幅は大体1.7m~2.0m程度、道路の幅はおおよそ3.0m~3.5m(一車線の幅、場所による)であることを考えれば、たとえ2車線が渋滞で埋まっていたとしても、ちょっとずつ詰めれば、救急車を通すことは可能。バスやトラックといった大型車がいた場合は難しくなるが、それも周囲のクルマと協力すれば何とかなるはずだ。 強制的にドライバーに気づかせる機能が必要 緊急車両が接近してきたら、前述のように道を譲らなければならないが、そもそも気づかなければ道を譲ることができない。ただ、冒頭に触れたような理由で、昨今は緊急車両の接近に気づかない、というケースも少なくない。 冒頭で触れた、サイレン音が、高齢者に聞こえづらい周波数であることに関しては、複数の周波数をもつサイレン音とするなどの改善の余地があると思われる。ただ、クルマの静粛性が上がったことで、ドライバーに聞こえづらくなっていることに関しては、音量をあげるにも限度があることから、なかなか難しい。そこで期待されているのが、緊急車両の接近を教えてくれる先進機能だ。 トヨタがオプション設定している「ITSコネクト」というコネクティッドサービスは、道路とクルマ、あるいはクルマ同士が直接通信して情報を共有することで、安全運転を支援するサービス。その機能のひとつに、サイレンを鳴らしている緊急車両が近づくと、ブザー音が鳴り、自車両に対するおおよその方向、距離、緊急車両の進行方向を表示してくれる「緊急車両存在通知」機能がある。 オプション価格は税込27,500円となっており、設定車種は、プリウス/プリウスPHV、MIRAI、ハリアー、ノア/ヴォクシー、アルファード/ヴェルファイア、新型ランクル、新型クラウンなど、比較的高額車に設定されている。効果のほども実証済で、消防庁が名古屋市および豊田市で行った実証実験では、「救急車が走行する主要道の交差点間(計16区間)において、救急車の緊急走行時間が平均7.7%短縮した」という。 「ITSコネクト」の右折時注意喚起機能。接近している対向車や歩行者がいるにもかかわらずドライバーが発進しようとした場合に、表示とブザー音で注意喚起をし、安全に右折できるよう支援してくれる</p>