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<p>手製の銃は「春ごろ完成」と供述、高い計画性か 安倍氏銃撃</p><p>手製の銃は「春ごろ完成」と供述、高い計画性か 安倍氏銃撃 「特定の団体に恨みがあり、元首相と団体がつながっていると思い込んで犯行に及んだ」と供述。「特定の団体」は宗教団体を指しているとみられている。</p><p>安倍晋三元首相が奈良市での街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職、山上徹也容疑者(41)が手製とみられる銃について「春ごろには…</p><p>安倍晋三元首相が奈良市での街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職、山上徹也容疑者(41)が手製とみられる銃について「春ごろにはできていた」という趣旨の供述をしていることが9日、捜査関係者への取材で分かった。奈良県警は山上容疑者の自宅から、犯行に使われたものと酷似した手製の銃数丁を押収。山上容疑者が自宅で複数の銃を製作し、犯行を計画していたとみて、動機や経緯の解明を急いでいる。 県警によると、現場から長さ約40センチ、高さ約20センチの銃1丁が見つかった。捜査関係者によると、銃は金属製の筒を複数組み合わせた形状で、この銃について山上容疑者は「手製の銃」と説明しているという。 山上容疑者の自宅からは同じ形状の銃が数丁見つかっており、これらの銃について春ごろには完成していたと供述。現場には犯行に使った銃1丁のみを持参していた。 また、現場から金属片が見つかり、県警は銃弾の破片である可能性があるとみている。押収した銃に装塡(そうてん)されていた銃弾について「暴発の可能性があり、慎重に調べている」と説明。家宅捜索時に銃を押収する際にも爆発の恐れがあるとして、近隣住民に避難を呼びかけていた。県警は銃の製造方法や部品の調達手段などを調べる。 山上容疑者は「(安倍氏の)政治信条に対する恨みではない」との趣旨の供述をしている一方、「特定の団体に恨みがあり、元首相と団体がつながっていると思い込んで犯行に及んだ」と供述。「特定の団体」は宗教団体を指しているとみられている。 県警は9日、司法解剖の結果、安倍氏の死因は左上腕部を撃たれて動脈を損傷したことによる失血死だったと明らかにした。山上容疑者は安倍氏に向けて2回発砲しており、遺体には2カ所の銃創が確認された。県警は左上腕部に命中した銃弾1発が体内で動脈を傷つけ、致命傷になったとしている。 安倍元首相死亡</p>