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<p>一時代の政治を築いた安倍元首相、その足跡をたどる 歴代最長の在任</p><p>一時代の政治を築いた安倍元首相、その足跡をたどる 歴代最長の在任</p><p>安倍晋三元首相が8日、奈良市内で銃で撃たれ、死亡した。67歳だった。 – (1/3)</p><p>安倍氏は2006~07年、12~20年の2度にわたり自民党総裁を務めた。第2次安倍政権では首相の連続在任期間で歴代最長となった。 安倍氏は防衛費増額と過去70年で最も劇的な軍事方針の転換を実現させた点で記憶に残る人物となるだろう。15年には戦後の平和憲法の解釈変更に踏み切り、条件付きではあるが、第2次世界大戦後初めて海外での戦闘行為への自衛隊の関与を許容した。 任期中は中国との関係改善も模索し、18年には習近平(シーチンピン)国家主席との電話会談も行った。一方、太平洋の友好国をまとめて、地域内での中国の勢力拡大に対抗しようとした。 首相退任後は自民党最大派閥の会長として党内で影響力を保った。より強固な安全保障政策を訴え続け、昨年には台湾の民主主義防衛のために各国が立ち上がるように呼びかけ中国を憤慨させた。中国は日本大使を呼び出して、安倍氏が公然と中国の主権に挑戦したと非難した。 安倍氏は1954年9月21日に東京で生まれた。有名な政治一家で、祖父や大叔父は首相、父は自民党幹事長を務めた。 衆議院議員に初当選したのは93年、38歳のときだった。2000年代に官房長官など内閣の要職を経験し、03年には自民党幹事長に就任。06年に党総裁、そして日本国首相となった。 第1次安倍政権はさまざまな問題や健康状態の悪化に見舞われ、07年に総裁と首相を辞任。その後5年間は5人の人物が首相となる入れ替わりの激しい時代となり、12年になって安倍氏が再登板した。20年には健康上の理由で再び辞任した。</p>