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高性能で高コスパなスマートフォンを求めているなら、OnePlus 10Tは購入に値する素晴らしいデバイスです。

良い点


悪い点


評価


素晴らしいコストパフォーマンス カメラシステムに改善の余地あり 8.2/10
世界トップクラスのグラフィックス性能 OSアップデートはAndroid 15止まりの可能性
超高速充電 バッテリー持ちは普通
高品質のゲーム向けディスプレイ

 

先週水曜日に、私達も参加していたニューヨークのイベント内で、OnePlusは同社の最新スマートフォン「OnePlus 10T」を発表しました。先週の記事で詳細なスペックや機能について説明しているので、先にそちらをご一読頂くことをおすすめします。

OnePlus 10Tは、高い性能超高速充電に最適化された649ドルのスマートフォンで、これは同社が取り組むべきだと感じていた重要な市場セグメントになります。

これまでのOnePlusの”T”シリーズは最高級のスマートフォンでしたが、より洗練されたカメラや少し大きいバッテリー等を備えた「OnePlus 10 Pro」が今ではその役割を果たしています。OnePlus 10Tは、リーズナブルな価格で最高のパフォーマンスを実現することを目標に作られており、その立ち位置を理解しておく必要があります。

 

デザイン


今回入手したOnePlus 10Tは”ムーンストーンブラック”というテクスチャ加工された本体カラーですが、フラットな背面でグリーンカラーのモデルも用意されています。個人的にはグリーンカラーの方が良さそうに見えますが、加工されたガラスは指紋が目立ちづらくなっているので、ケースを使用しないユーザーにとっては重要なポイントです。

全体的なデザインは、OnePlus 10 Proと似たものになっています。それでも、カメラと背面ガラスの滑らかな繋がりや、カーブディスプレイ(10 Pro)の代わりにフラットディスプレイ(10T)が採用されているといった多少の違いはいくつかあります。

長年のOnePlusファンにとって、同社スマートフォンの象徴的な機能である「アラートスライダー」が無くなったことは注目すべき点ですが、そのようなファンの1人で無ければ、それほど気にならないかもしれません。それは個人的な好みの問題であり、筆者はこれまでにもそれを使用したことは1度もありません。

全体的に見て、すっきりとしたデザインで、手に心地よく収まります。より高価なスマートフォンほどの高級感はありませんが、649ドルという価格を考えると、この機種に対抗出来るスマートフォンはほとんどありません。

 

ディスプレイ


6.7インチのフラットなOLEDディスプレイは、処理性能と充電速度のためにOnePlusがコストカットを行った点の1つです。OnePlusは、黒の壁紙を設定することでこれを上手く隠しており、このような価格を求めてるなら、カーブディスプレイはそれほど重要では無いと言えます。

それでも、ディスプレイは60/90/120Hzのリフレッシュレートに対応し、あらゆるシーンで素晴らしい性能を発揮してくれます。より高機能なディスプレイは、より多くの(そして高い)リフレッシュレートに対応していますが、この価格帯では十分なスペックです。

最高輝度950ニトの画面は、明るい晴れた日を含め、どんな状況でも見やすく出来ています。

 

音質


OnePlus 10Tは、周囲の人がうるさいと思うほど(これは良いことです)十分な音量を出すことが出来ます。とは言うものの、最大音量では、Galaxy S22 Ultraや他の高級スマートフォンでは感じないような歪みがわずかに発生します。ただ、それでも最大音量でスピーカーを使用することが出来る音質です。

 

カメラ


カメラシステムは非常に良く出来ていますが、ハイエンドスマートフォンと競おうとはしていません。

メインカメラのセンサーはSony IMX766で、控えめな8MPのウルトラワイドカメラ2MPのマクロカメラという構成になっています。後者はカメラの全体的なパフォーマンスにはあまり貢献しませんが、OnePlusは”トリプルカメラ”構成を謳う事が出来ます。

光学ズーム専用のカメラやレンズは搭載していませんが、10Tはメインカメラのデジタルズームで2倍まで拡大することが出来ます。

デバイス名


Ubergizmo CAMERA HWスコア


OnePlus 10T 134
OnePlus 10 Pro 164
Pixel 6 Pro 197
Galaxy S22 Ultra 203

 

より高性能なデュアルカメラ構成の方が、OnePlus 10TのCAMERA HWでの全体的なスコアは高くなっていた可能性があります。OnePlus 9 Proの価格はもう少し高かったですが、そのカメラ構成は10Tよりも優れていました。

メインカメラは、比較的高い画質で写真を撮影することが出来ます。そのため、650〜800ドル台のAsus Zenfone 9や他の多くのスマートフォンにそのセンサーが搭載されており、OnePlus 10TはIMX766搭載機の中で最も手頃な価格のスマートフォンの1つとなっています。

 

処理速度


Snapdragon 8+ Gen 1」というハードウェアプラットフォームのおかげで、OnePlus 10Tは、特にゲームを含むグラフィックス処理を必要とするアプリケーションで素晴らしい性能を発揮していますが、それだけではありません。

CPU性能のベンチマークは、これまで注目を集めていた他のデバイスには劣りますが、649ドルという価格でそれを実現しているのは素晴らしいことであり、Ubergizmo独自の価値基準であるパフォーマンス対ドルの比率がそれを明確に示しています。

OnePlusがゲーム用途を推していたのは正しい選択で、それによって10Tの価値がより明確に示されています。概念的には、3D/VRアプリケーションを大きな規模で使用することに関心のある個人や組織にとっても最適です(教育目的にも応用可能)。

 

バッテリー持ちと充電速度


OnePlus 10Tが備える4800mAhのバッテリー容量は、OnePlus 10 Proの5000mAhをわずかに下回っていますが、それでもかなり大容量です。新型の10Tは、理論上では150Wで充電することが出来るので、それが大きな強みとなっています。


【重要な2つのポイント】

その1:最大速度の150Wで充電出来るのは、220Vのコンセントを使用した場合に限ります。北米では、110Vのコンセントを使用しており、これではSUPERVOOCの充電速度が125Wに低下してしまいます。

その2:最速での充電は、OnePlus 10TとOnePlus純正の充電アダプタを使用した場合のみ動作します。10Tを他の充電機器と接続した場合には、USB PD規格の40/45Wまで充電速度が低下します。同様に、150W充電アダプタでは、45W以上のラップトップを充電することは出来ません。いつの日かUSB PD規格が、このような馬鹿げたスマートフォンの充電速度の問題を解決してくれることを願っています。

実機テストでは、仕様に近い実効最大115Wで充電速度を計測しました。デバイスを1%から80%まで充電するのにかかったのは13分で、特により高価な機種と比較した場合、その充電速度はピーク時で374mAh/分と非常に高速です。

このデバイスのバッテリーが0%になってしまった場合、おそらくバッテリーの破損を防ぐために、普通は低速(6W)で充電が始まります。ただ、1〜40%の間は最大ワット数に到達します。それを超えると消費電力が77Wに低下し、その後も下がっていくことがわかりました。これはおそらく、充電を安全に継続するためのものだと思われます。

したがって、最初の40%は5分という超高速で充電されます。その後80%まで充電するのにさらに8分を要し(この時点で計13分)、100%まで充電するには約20分かかることになります。私達が最も注目したのは80%までで、295mAh/分という素晴らしい充電速度となりました。


すぐに接続出来る電源が近くにある場合、劣化を防いでバッテリーの寿命を延ばすために、私は常にバッテリーを100%に維持しないように努めています。OnePlusは、それを夜間に行うソフトウェアを用意しており、そういった問題に対して十分に対処しています。

ここでの欠点はワイヤレス充電が無いことで、人によっては問題になるかもしれません。それぞれの人の判断に任せますが、それを搭載することで冷却性能とアンテナ専用のスペースが占有されてしまう可能性があったと考えられます。

 

総評


OnePlus 10T(公式ページ)は、OnePlusが思い描いた役割が全て備えられています。まず初めに、非常に高い処理性能をお手頃な価格で手に入れることが可能です。次に、バッテリーを使い果たした時には、信じられないほどの速度で充電することが出来ます。

お手頃な価格の機種として、一般的な機能が全て網羅されているわけではありません。アラートスライダーは無くなり、ワイヤレス充電には対応していません。

また、カメラ構成は、OnePlus 10 ProやOnePlus 9 Proほどの性能はありません。ただ、同じ価格帯の他の機種とは良い勝負をするはずです。

一部のハイエンドスマートフォンは予算を特定の機能に費やしているので、さらにオールラウンダーなスマートフォンを求めている方にとっては、OnePlus 10 Proや他のより高価なデバイスの方が適している場合があります。

とは言え、このレベルの性能をこの価格帯で得ることは難しく、特にメーカーが4年間のソフトウェア・アップデートを保証しているなら、尚更です。全体的に見て、高い性能と高速な充電速度を理由に購入するのであれば、OnePlus 10Tは非常に優れたデバイスと言えるでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら

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