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思いつきを口にしただけで、まさか自分がわりと哲学的なことを言っているとは思っていない世之介は、 「なんか、いろんな時間が流れてると、ややこしいですね」としたり顔で、 「……今の時間から見れば、二千花がいなくて寂しいけど、二千花がいた頃の時間で見れば、憎まれ口ばっかり叩(たた)いてた…