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春燕から鑑真(がんじん)上人を招聘するために尽力するという確約を得た真備は、中臣音麻呂を使者として奈良の都につかわすことにした。「まず娘の由利を訪ね、この書状を帝と上皇さまに渡すように頼んでくれ」油紙で包み、蝋で封をした書状には、自分を遣唐使に任じてくれたなら鑑真上人を日本に招く…