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<p>日本人は「出生率低下」の深刻さをわかっていない | 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」</p><p>【日本人は「出生率低下」の深刻さをわかっていない】 40~50年後に今から備えなければ一体どうなるか #東洋経済オンライン</p><p>かつては英米のほうが高齢化国だった。65歳以上の人口が総人口に占める比率を「高齢化比率」と呼ぶことにしよう。日本の値は、28.7%だ。ほかの国をみると、アメリカ17.3%、イギリス18.8%、ドイツ22.0%、フラン…</p><p>当時は、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と賞賛されていた時代だ。そしてイギリスは、「イギリス病」で疲弊の極にあった。 アメリカ経済もふるわず、アメリカ人は、「われわれの子どもたちは、われわれより貧しくなる」と真剣に心配していた。 その当時の英米と日本との経済力の違いをもたらした大きな原因が、人口構造だったのだ。 ところが、1990年代の中頃以降、日本の高齢化率が急速に高まり、英米を抜いた。そして、この頃から、日本経済の長期停滞が始まった。 なお、図表1には示していないが、多くのヨーロッパ諸国も、英米と同じような推移をたどっている。</p>