レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルがF1で最高のシーズンのうちのひとつを送っているのみならず、「これほど楽しい」シーズンはめったにないと述べている。
今シーズンのF1の22戦のうち13戦が終了したが、レッドブルはこれまで9勝を挙げており、マックス・フェルスタッペンによって8勝、セルジオ・ペレスによって1勝がもたらされた。これでレッドブルは合計431ポイントを獲得した。レッドブルはこの成功によってコンストラクターズランキングでフェラーリに97ポイントの大差をつけ、フェルスタッペンはドライバーズ選手権でフェラーリのシャルル・ルクレールに80ポイント差をつけている。
レッドブルのシーズンには、やりがいだけではなく、面白さや楽しさもある。高い緊張感とドラマと論争が際立っていた、2021年のメルセデスとの嵐のようなライバル関係がないままにレースは展開しているのだ。
「こんなに楽しいことはめったにない」とマルコはオーストリアの『OE24』に語った。
「ほぼすべての週末が楽しみだ。あらゆることにかなりの神経をすり減らした去年のシーズンとは大違いだ」
マルコによると、今年のシーズンで唯一相対的にマイナスな面は、フェラーリが一貫性のある戦いを維持できなかったことにあるという。それがマルコが非常に残念に感じている不十分な点だ。
「フェラーリがあれほど多くのミスを犯すのは少々残念だ。彼らの価値を下回るほど負け越していて、本当に気の毒に感じている」
「しかし、彼らは戻ってくるだろう、あれほど強力なマシンがある」
信頼性の問題とコース上とピットウォールでのミスが重なり、フェラーリは大量のポイントを失った。フェラーリが度々つまずく理由について尋ねられたマルコは次のように語った。
「ほとんどすべてのことを間違えているからだ。たとえばブダペストでは、初めてのことだがタイヤの温度を適正な範囲内に入れることができなかったし、間違ったピット戦略も選んだ。彼らがなぜ中古のミディアムタイヤを選択しなかったのか、理解できない。その方がよかっただろうに」