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 昭和電工マテリアルズは9日、自動車や航空機向け断熱部品メーカーのドイツ・イゾライトを、同国投資会社のセルティナに売却すると発表した。売却額は非開示で、2022年9月以降の譲渡を予定する。親会社の昭和電工は、自動車関連事業について電気自動車(EV)など「CASE」分野に経営資源を重点配分する姿勢を示しており、この方針に沿って事業ポートフォリオの組み替えを進める。

 イゾライトはエンジンなど高温部分の熱を遮断する断熱部品を製造販売し、欧州の自動車大手などに採用実績を持つ。昭和電工マテリアルズは前身の日立化成時代の17年、自動車関連事業の拡大を目指してイゾライトを買収した。セルティナは欧州を拠点とする中小企業向けの投資事業を手掛け、自動車部品に対する知見も豊富という。

 昭和電工は約9600億円を投じた日立化成買収後、事業の選択と集中を進めてきた。これまでに飲料用アルミ缶や電子部品向けアルミ圧延品事業、食品用ラップ事業、プリント配線板事業などの売却を決めており、今回が8件目となる。

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The post 昭和電工マテリアルズ、自動車断熱部品メーカーを売却 first appeared on 化学工業日報.