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奈良市内での遊説中に銃で撃たれ死亡した安倍晋三元首相。殺人容疑で逮捕された山上徹也容疑者の自宅マンションには9日、20人ほどの記者が集まっていた。

山上徹夜容疑者の自宅マンション(筆者撮影)

マンションの管理会社のスタッフはこう言う。

(山上容疑者は)この物件にもう10年以上住んでいました。15年はないぐらいです。単身者向けの部屋で、家賃は4万円弱ぐらい。6畳のフローリングに電気式のミニキッチンが付いています。契約時点の職業は具体的には言えませんが、海上自衛隊ではなかったです。保証人については、申し上げられません。物件は、築30年ぐらいになります。

これまでの居住では、問題はなかったという。

マンション内では特にトラブルはなかったので、びっくりしています。

山上容疑者の下の部屋に住む男性(61歳)は、特に面識はなかったという。

私はここに6年ぐらい住んでいますが、会ったことはないように思います。このマンションではエレベーターで一緒になれば挨拶ぐらいはしますが、ニュースで(山上容疑者の)写真を見ても、特に分からなかったです。

これまで異変もなかった。

上から音がするようなこともなく、静かでした。こんな大きな事件で、容疑者が真上に住んでいるとは思わないので、怖いし気持ち悪いなと思います。まさか私の寝ている上で、夜な夜な銃を作っていたなんて。

とはいえ、室内はそれほど広い空間ではないという。

ここは6畳の1Kで、お風呂はユニットバス。家賃は3万6000円と共益費2000円を合わせた3万8000円。部屋にベッドを置いたらほとんど場所はなくなり、工具を使って作業するほどのスペースもないはずです。記者さんは昨日と今日で、もう10人ぐらい来てますね。

山上徹夜容疑者は最上階の8階に住んでいた(筆者撮影)

マンション近くに住む男性(80歳)も、驚いた様子だった。

まさか奈良でこんな事件が起きるなんて。奈良は大阪や京都よりも落ち着いた場所。怖いしびっくりしています。日本は治安が良いと思っていたけど、そのイメージが崩れてしまわないか心配です。

「まさか奈良で起きるとは」という言葉は、取材中にたびたび聞いた。身近な場所で起きた大事件に、地元では信じられない思いでいる人がほとんどのようだった。