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<p>米2・10年債の逆イールドが一時40年ぶり大きさに、CPI後は縮小</p><p>米2・10年債の逆イールドが一時40年ぶり大きさに、CPI後は縮小</p><p>10日の米債券市場で2年物国債利回りと10年債利回りの逆イールドが、約40年ぶりの大きさとなる場面があった。その後は7月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで米金融当局の大幅利上げ観測が後退し、逆転幅は縮小した。</p><p>ブルームバーグのデータによると、米2年債利回りは10年債利回りを一時58ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上回った。これは1980年代初め以来の大きさとなる。その後は41bpほどに縮小。大幅利上げの織り込みが後退する中で、年限が短めの部分を中心に国債利回りは総じて低下した。   出所:ブルームバーグ スワップ市場が織り込む次回9月20、21両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ幅は約59bpに縮小し、75bpの利上げよりも50bpの可能性が高くなったことを示唆する。2年債利回りは3.07%と20bp近く低下した。 10日発表の7月の米CPIは前年同月比8.5%上昇と、約40年ぶりの上昇率だった6月の9.1%上昇から鈍化し、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値(8.7%上昇)も下回った。前月比では横ばいだった。</p>