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<p>【巨人】40イニング適時打なしも泥臭く…重信ファウル10球、丸5球、中田“神の手”二塁打</p><p>40イニング適時打なしも泥臭く…重信ファウル10球、丸5球、中田“神の手”二塁打 #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>巨人は延長の末にDeNAに敗れ、引き分けを挟んで3連敗。6回にポランコ、大城の一発で同点としたが、8回2死満塁、9回1死一、三塁のチャンスを生かせず、延長10回に4番手・高木が力尽きた。再び貯金はゼ</p><p>ロとなり、首位ヤクルトとは13ゲーム差。本塁打を除けば40イニング適時打なしと苦しい戦いが続くが、打線から感じ取れた“光明”を、巨人野手担当・後藤記者が「見た」―。 食らいついて、粘って、次の打者につなぐ―。今季初めてウォーカーを1番に据えた打順変更も特効薬とはならず、あと1本が生まれずに引き分けを挟んで3連敗。貯金はゼロとなったが、終盤の攻撃に勝利への執念を感じた。 象徴的だったのが8回2死からの攻撃だった。中山が中前安打を放つと、続く重信が大きな流れをつくる。150キロ台の剛球が武器の左腕・エスコバーに4球で追い込まれながら、相手の徹底した直球勝負に根負けせず、ファウルで粘って、粘って、粘った。 1球ごとにスタンドのボルテージが高まる異様な雰囲気だったが、重信は10球のファウルを経て、冷静に16球目の真ん中直球を直前よりもコンパクトな振りで捉えて左前安打。続く代打・石川も四球を選んで満塁とし、吉川は3球で追い込まれたが4球ファウルで粘り、9球目を捉えて中堅へのライナー性の打球を放つ。「とにかく後ろにつなげることを考えています。その意識だけです」と口にしている背番号2。最後は無情にも桑原のダイビングキャッチに阻まれてしまったが、この回相手左腕に44球を投げさせた攻撃は、一発攻勢とは違う嫌らしさがあった。 9回も先頭の丸が5球ファウルから10球目をしぶとく右前安打。1死一、三塁から中田の放った打球は、遊撃手の頭上を越えようかという当たりだったが、森がジャンピングキャッチ。スタートを切っていた八百板も一塁に戻れず併殺に倒れ、またもや相手の守備に阻まれる不運もあったが、紙一重の攻防は各打者のつなぐ意識がもたらしたものだった。 4回先頭では中田が左翼線への打球で二塁を狙い、ヘッドスライディング。タイミングはアウトだったが、左手を瞬時に上げてタッチをかわし、真上からベースを触る“神の手”で二塁打。ワンプレー、ワンプレーには泥臭さ、執念を感じた。 チームの思いを代弁するかのように、中田は「これからはプレッシャーがかかる試合が続くけど、みんなで一生懸命やっていきたい」と口にする。腰痛で坂本が不在に加え、4番・岡本和はここ4戦1安打。打線も40イニング適時打なしに終わったが、この苦境を打破する鍵は、“脱スマート野球”にあるのかもしれない。(後藤 亮太)</p>