<p>露紙、参院選与党大勝に「対露強硬姿勢、承認された」 対日圧力さらに強化か</p><p>露紙、参院選与党大勝に「対露強硬姿勢、承認された」 対日圧力さらに強化か ロシアは参院選を対日圧力の効果が試される場だとみていたもようだ。しかし結果は岸田政権が勝利。ロシアはあてが外れた格好となった。#参院選2022</p><p>10日に投開票された参院選で与党側が大勝したことについて、ロシアの有力紙「独立新聞」(電子版)は同日、ウクライナ侵攻を受けて制裁を発動した岸田文雄政権の「強硬…</p><p>花をつける自民党総裁の岸田文雄首相(中央)と拍手する自民党幹部ら=10日午後、東京・永田町の自民党本部(大塚聡彦撮影) 10日に投開票された参院選で与党側が大勝したことについて、ロシアの有力紙「独立新聞」(電子版)は同日、ウクライナ侵攻を受けて制裁を発動した岸田文雄政権の「強硬な対露姿勢を有権者は承認した」との見方を報じた。その上で、参院選の勝利を受け、岸田政権は防衛費を増額させることが容易になるほか、憲法9条の改正に着手できるようになると警戒感を示した。 ロシアは侵攻で対露制裁を発動した日本に反発し、外交・軍事・経済的な示威行動を繰り返してきた。日本を威圧して対露政策を転換させる狙いがあったのは明白で、ロシアは参院選を対日圧力の効果が試される場だとみていたもようだ。 しかし結果は岸田政権が勝利。ロシアはあてが外れた格好となった。独立新聞は「死亡した安倍晋三元首相への同情も与党側の追い風となった」と指摘した。 争点の一つとなった防衛費の増額を巡り、露専門家の間では「日本が軍備を増強すればロシアも対抗措置を取るべきだ」との声が強い。ロシアはまた、憲法9条改正を日本の軍事行動を容認するものだとみて警戒してきた。岸田政権を敵対視するプーチン露政権が今後、対日姿勢を一層先鋭化させる公算は大きい。 独立新聞は「今では日本人の多くが安倍氏の(融和的な)対露政策は失敗だったと考えている」とする著名な日露関係研究者、ストレリツォフ氏の見解も紹介した。日本の対露政策の強硬基調は当面変わらないとの見通しを示した形だ。 特集・連載:</p>