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足りるのか!?今年度内EV購入補助金

 

日産サクラ、三菱eKクロスEVが初期受注を集めている。特にクルマの一人1台所有が当たり前の地域で反響が大きい。EV補助金を使えば、●諸費用別200万円以下で購入できる●家庭で普通充電すれば、電気代はガソリン代に比べて劇的に下がる(街中の急速充電を使うと割高になるが)●ガソリンスタンドの減少に伴ういわゆる「給油難民」にとっては給油の不便さから解放される。こうした点が受けているようだ。

添付は令和3年度補正予算&令和4年度のEV補助金予算額を示したもの。令和3年度分はクリーンエネルギー自動車購入費用、インフラ導入費用の合計額で375億円、令和4年度はクリーンエネルギー自動車導入促進等補助金として155億円の予算が計上されている。それぞれの予算の「内訳は非公表」(次世代自動車振興センター)だが、サクラとeKクロスEVがここまで大ヒットすると、当局は予想していなかったフシがある。年度途中で予算が尽きた場合には、「追加の措置があるかも知れない」(事情通)とは言え、電力不足の昨今、「化石燃料を燃やして電気を作っている中で追加の予算措置が国民に受け入れられるのか」(同)の問題もある。製品の供給にも不安がある。「ピュアEVの購入補助金争奪戦が起きなければ良いが」と記者は若干不安ではある。

次世代自動車振興センター●クリーンエネルギー自動車の補助金申請窓口。補助金は後払いなので注意が必要。http://www.cev-pc.or.jp/

取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)