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旧統一教会(正式名称は「世界平和統一家庭連合」、以下「統一教会)」と記す)の田中富広会長が10日、日本外国特派員協会で会見を行った。

記者会見する田中富広会長(日本外国特派員協会YouTubeより)

会見の冒頭、田中会長は「世間をお騒がせした」ことについて、謝罪の言葉を述べた。

2022年7月8日、安倍晋三元総理が凶弾に倒れられました。日本国内ではもちろんのこと世界中で称えられ、世界の指導者各国首脳からも惜しまれながら、たくさんの追悼の言葉が寄せられました。心から元総理のご冥福をお祈りいたします。

犯人とされる容疑者が当法人・家庭連合への恨みを動機として行動に出たという報道に触れ、私どももとても心重く受け止めております。社会の皆さまにも様々にお騒がせしていることに深くお詫び申し上げます。

1時間を予定していた会見のうち、冒頭10分間ほど司会者が挨拶や案内を行った後、田中会長は約40分間に渡って主張を述べた。統一教会についての報道の多くは事実ではないと、繰り返し訴えた。

名称変更の当法人規則認証に関する政治的圧力や介入があったかのような、一方的な憶測報道がなされていますが事実ではありません。

政治家との関係については、こう語った。

いまメディアでは当法人と、あるいは私たちの友好団体と政治家が関わったか関わらなかったかが問題視されいてるが、むしろ私たちから見れば、共産主義問題に対して明確に姿勢をもっている政治家の皆さんとは、共により良き国づくりに向かって手を合わせてきたと思っている。

そういう意味で、多くの政治家の皆さま方が同じ平和世界を構築するならば、コミュニズムに対峙する姿勢と共に、私たちも一緒により良き国づくりをしていきたいという志でいる。

田中会長は、合同結婚式による「祝福結婚」をしたカップルの離婚率が2%以下であると説明し、

多くのカップルは幸福円満に過ごしている

とも述べた。これについて、紀藤正樹弁護士は「仮に事実だとしても田中会長はこの異常に低い離婚率が統一教会の精神的圧力の結果であることの問題性を全く感じないのでしょうね」とツイート。離婚率が低い=幸福円満という田中会長の認識に、疑問を呈した。

信者に向けた会見?

会見時間の大半が田中会長が自身の意見を述べる場となったことについて、フリーライターの正木伸城氏
そのまま教団のPRタイムで番組が終わってしまった…」と落胆した。

質疑応答の時間は非常に短く、統一教会に対する疑問点が解消されたとは言い難い。この日の会見では、日本のメディアが質問できる機会はなかった。

弁護士の郷原信郎氏は鈴木エイト氏のツイートを引用した上で、「「統一教会への日本での迫害」を一方的に訴えるものにしてはならない」と述べた。

また、タレントのフィフィ氏は「旧統一教会の田中会長の会見は、困惑してる信者に向けてのメッセージですね、私達が聞いてもおかしと思うのは当然です」と解説。社会に対する説明ではなく、教会内の信者の説明が主目的だったのではないか見ている。

統一教会は、今回指摘されたような、さまざまな疑問や不信感を解消できるのだろうか。