ソーシャルメディアに流出した文書によると、2023年に初開催となるF1ラスベガスGPは、シーズン最終戦のアブダビGPの前週に開催され、ヤス・マリーナと過酷なダブルヘッダーを形成するという。
リバティ・メディアがラスベガスのイベントを推進するために設立した新組織『リバティ・ダイス』からラスベガス観光局(LVCVA)に宛てた文書がソーシャルメディアに流出し、シンシティとして知られるラスベガスでの初のF1イベントが11月18日(土)、つまりグランプリレースのシーズンフィナーレとなるアブダビGPのちょうど1週間前に開催されることが明らかになった。
レースは現地時間の午後10時にスタートするが、この時間はイギリスの視聴者にとっては午前6時、ヨーロッパの視聴者にとっては午前7時に相当する。F1の各チームは、このスケジュール計画に乗り気ではないと思われる。フライトは19時間かかる上に、大きな時差がある。レースが夜のスタートとなることから、言うまでもなくクルーは骨の折れる荷造り作業に夜どおし追われることになる。
文書にはF1とラスベガス市が5年間の契約締結に合意したとある。したがってこのレースは、2027年11月までカレンダーの最後から2番目の枠に留まる可能性がある。
ラスベガスの全長6.1kmのストリートサーキットは14カ所のコーナーがあり、有名なストリップ地区の一部を含む。フォーミュラ・ワン・グループは土地の1区画を2億4000万ドル(約324億円)で買い上げ、常設のピットとパドック施設を建設する予定だ。
先週、F1の第2四半期決算発表後のアナリストとの電話会議において、リバティ・メディアのCEOを務めるグレッグ・マフェイは、ラスベガスのピット施設は1年を通して他のアクティビティに使用され、「継続的な活性化とイベント」が行われると述べた。
「メインのパドック棟はサッカー場3面分に相当する900フィート(約274.32m)の長さになる予定で、エキサイティングなものになるだろう。我々は商業パートナーの候補とともに、そこでの機会について積極的に取り組んでいるところだ」とマフェイは語った。
「我々はベガスで営業、マーケティング、レース運営などからなるF1チームを作り上げている。我々はLVCVAやLive Nationのパートナーたちを含め、現地のノウハウや人材を活用している」
他のF1レースとは異なり、F1とリバティ・メディアはラスベガスのレースの宣伝活動を、地元関係者や会場運営を行うLive Nationと提携して自分たちで行っている。