<p>国内アプリゲーム開発者が「広告量を半分にしたら、ただ収益が半減した」と明かす。ユーザー思いの施策が振るわず – AUTOMATON</p><p>【ニュース】国内アプリゲーム開発者が「広告量を半分にしたら、ただ収益が半減した」と明かす。ユーザー思いの施策が振るわず</p><p>個人開発者のYanase氏は7月8日、悲しい出来事をSNS上で報告。モバイル向けゲームにて広告量を削減したものの、その成果が芳しくなかったという。弊誌はその詳細について、Yanase氏に話を聞いた。</p><p>弊誌はYanase氏に問い合わせ、さらに詳しい話を聞いた。同氏によれば、広告削減の対象となったのは『東方タップバトル』および、『家出少女 ~ 女の子を拾いました ~』『東方おきがえガールズ』など、広告収益の高いアプリゲーム群とのこと。なお、補足として東方Project二次創作ガイドラインでは、無料二次創作アプリにおける、広告による収益化が認められている。ゲーム内広告を減らした理由についてYanase氏は、プレイヤーの不快感を軽減するためと語った。作品レビューで「広告が出すぎ」などのフィードバックが寄せられ、そうした意見を汲み取る意図もあったようだ。 広告量の削減方法としては、ゲーム内広告の頻度を少なくする形を取ったそうだ。ゲームオーバー時やクリア時に流れる約5秒の動画広告を、「2回に1回」「1/2の確率でランダムに表示」などの表示方法に変更したとのこと。これでよりユーザーが作品により没頭できる……と思いきや、ユーザーがゲームに費やす時間はほとんど変わらず。そして、広告を半分にしたので広告収益もほぼ半減したそうだ。 一方で、広告半減によりポジティブな効果もあったという。iOS/Androidにおけるユーザーレビュースコアは5段階中0.2~0.5ポイントほど向上。レビュー内容としても、「広告が不快」などの意見は比較的少なくなったという。一方で、収益の半減は大きな痛手だ。アップデートや新作開発などの作品展開にも収益減は影響するとのこと。たとえば、やりこみ要素の追加や声優起用などが難しくなり、さらには広告などでの認知度向上も難しくなるそうだ。そうした状況を鑑みて、Yanase氏は「今後は広告量を増やすしかないと思っている」と語った。 『家出少女 ~ 女の子を拾いました ~』 Yanase氏のツイートには、開発者からもさまざまな反応が寄せられている。モバイルゲーム開発者のフイロン氏は、「広告を増やしても、プレイ時間や継続率にはそこまで影響ない」との見解を投稿。ただし、増やしすぎは避けた方がよく、広告増加のタイミングで作品の平均評価は下がると伝えている。また、「広告が不快かどうかは表示形態による」などのユーザー意見も寄せられている。 逆に増やしてもプレイ時間や継続率にそこまで影響ないです……!(もちろんウザがられるまで増やしたら駄目ですし、増やしたタイミングで平均評価は落ちますが🤣)</p>