もっと詳しく

龍(りゅう)ヶ馬場(ばば) 十一飛来する矢に体をかすられながら、隆助と並んで夕闇の岩場を登る隆兼(たかかね)は、「あのような戦い方に長(た)けた敵と知っておろう?」「頭では……わかっていました」平らかな岩が広がる上に辿(たど)りつけたのは三十人ばかりであった。異様に長く激しい一日が……やっ…