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<p>【米国市況】株下落、大型ハイテクの売り響く-ドル一時137円台後半</p><p>【米国市況】株下落、大型ハイテクの売り響く-ドル一時137円台後半</p><p>11日の米株式相場は下落。高いインフレの数字や企業決算シーズンの始まりに身構える動きとなった。こうしたインフレ指標や決算は経済がリセッション(景気後退)に向かっているかどうかの手掛かりを提供する可能性がある。</p><p>ドル・円相場は上昇。一時137円台後半に上げた後、137円台半ばで推移。 米国株は下落、大型ハイテクに売り-インフレ指標や決算を警戒 米国債は上昇、10年債利回り2.99%に低下 ドルは全面高、一時137円台後半-ユーロはドルと等価に近づく NY原油反落、リスク回避ムード響く-中国でのコロナ感染増も嫌気 NY金は下落、ドル上昇で-米インフレ指標の発表を控え S&P500種株価指数は前週末比1.2%安の3854.43。ダウ工業株30種平均は164.31ドル(0.5%)下げて31173.84ドル。ナスダック総合指数は2.3%下落。 テスラやアップルといった大型ハイテク株が売られ、相場全体の重しとなった。ツイッターも安い。同社は資産家のイーロン・マスク氏が440億ドル(約6兆円)規模の買収合意を撤回したことに抗議し、法廷闘争へ持ち込む意向だ。 ツイッター株、寄り付き6.5%安-マスク氏の買収合意撤回で法廷闘争へ ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「株式相場は今年あるいは来年の業績見通しが近く引き下げられるいかなる可能性もまだ織り込んでいない」と指摘。「業績見通しが維持された場合でも、そして見通しが下方修正されれば特に、株式相場は重要な底値を付ける前に一段の下落を避けられないだろう」と述べた。 米国債市場ではニューヨーク時間午後4時19分現在、10年債利回りが9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.99%。     外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して全面高。ドル指数は2020年3月以来の高値を付けた。ユーロはドルとのパリティー(等価)に接近。エネルギーを巡る懸念や景気後退リスクがユーロ圏の見通しを圧迫した。 主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1%上昇。ニューヨーク時間午後4時19分現在、ドルは対円で1%高の1ドル=137円45銭。一時は137円75銭まで値上がりする場面もあった。ユーロは対ドルで1.4%安の1ユーロ=1.0044ドル。 ニューヨーク原油先物相場は反落。世界的な金融市場全般の弱さが影響したのに加え、中国での新型コロナウイルス感染再拡大が嫌気された。米エネルギー省は戦略石油備蓄の原油3900万バレル近くを14社に売却した。 またロシアの裁判所が黒海にあるCPCターミナルの操業継続を認めたことが、供給懸念の一部緩和につながった。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前営業日比70セント(0.7%)安の1バレル=104.09ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント9月限は8セント高の107.10ドル。 ニューヨーク金相場は反落。ドルが上昇したことから、金の売りが優勢になった。今週は米インフレ指標の発表を控えており、同データは7月の米利上げ幅に影響を及ぼす可能性がある。 金スポット価格はニューヨーク時間午後3時3分現在、0.4%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金相場8月限は、0.6%安の1オンス=1731.70ドルで終了した。 原題:</p>