増改築を繰り返し、なんと2階まで! まだまだ進化中の“趣味人の隠れ家”
クルマから航空機まで幅広い分野に提供する金属パーツの製造を中心に、さまざまな事業を手掛ける「フタバモデル製作所」。その創業時に使用されていた本社兼工場は、増改築を繰り返し、現在は2015年式の日産GT-Rが収まるガレージとして使用されている。
ここで紹介するガレージのオーナーであるKさんは、クルマから航空機のパーツまで、アルミやチタンなどの金属の加工や炭素繊維強化プラスチックなどの成型などを手掛ける同社の代表取締役。GT-Rのほかにもバイク、フィッシングギアやスロットカーなど、ライフスタイルを凝縮したような趣味的空間として活用されているのだ。
中でもスロットカーのコースがレイアウトされた台は、なんとも年季が入り、趣味ガレージの雰囲気を増幅させている。この台は工場時代に置かれた定盤であり、その上にフローリング材を敷きスロットカーのコースとして活用しているもの。定盤は非常に重く移動するのも大変なので、そのまま活用しているそうだ。バイクの脇に置かれたドラフター(設計台)も当時からあるものを活用しているそうだが、ガレージの雰囲気に似合っている。
50年前に使用したいたガレージを遊び小屋として使用
「フタバモデル製作所は今年で創業50年を迎えました。このガレージはその創業時から使っている建物なのですが、このスタイルになるまで、数々の増改築を繰り返しました。最初はこの奥のガレージ部分しかなかったものが、前方に増築して2階部分も作りましてね。ガレージというよりも“遊び小屋”といった雰囲気で使っていますよ」とはKさん。
ガレージ内を見渡すだけでもさまざまな趣味を持たれていることが伝わってくるのだが、中でもクルマとバイクは趣味として長い歴史を持つそうで、GT-Rの前はサバンナRX7や964カレラ4などを乗り継いでいる。最近では特に“限定モデル”に弱いらしく、GT-Rは2015年モデル限定カラーのシリカブレス、横にあったスネークモータースのバイクも限定モノだそう。
会社で製作したカーボンマテリアルも随所に!
クルマの後方に使われている棚を見ると、カーボンで作られていることがわかる。これらはフタバモデル製作所が2015年に立ち上げた「マドネス」というブランドのアイテムで、カーボン素材を使い、ウォールパネルやシェルフボード、さらにダルマまで作り上げているのだ。クルマ後方の壁には焼杉材が貼られ、床に近い部分には、表面処理を施していない杉材を使用。これは高温の排気熱が当たったとしても問題がないようにとのこと。
そして先述したカーボンマテリアルなどとも“炭素”という点で繋がりがある。ガレージには友人らが訪れることがあれば、子どもと遊ぶこともある。バイクやクルマそして釣り、ラジコンなど、季節ごとに楽しむ趣味を持っており、このガレージを通してそれらを使い分けている。今後は現在使用していない2階部分にも手を入れてゆき、趣味人の隠れ家的な使い方も考えているそうだ。
◆GARAGE DATA
所在地:岐阜県
ガレージ面積:約120m平方メートル
外壁仕上げ:トタン
内装仕上げ:構造材、焼杉など
竣 工:1967年
愛 車:2015年式 日産・GT-R、スネークモータース・K16など
投稿 築54年「GT-R」の秘密ガレージ! 「スロットカーコース」は増改築で設置!【ガレージライフ】 は CARSMEET WEB に最初に表示されました。