2022年F1第8戦アゼルバイジャンGPの予選が行われ、6〜10番手のドライバーが土曜日を振り返った。6〜10番手のドライバーはピエール・ガスリー(アルファタウリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、角田裕毅(アルファタウリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だ。
■BWTアルピーヌF1チーム
フェルナンド・アロンソ 予選=10番手
今日は満足しているよ。ただ、昨日はもっと競争力を見せられていたから、もうちょっと上を期待していた。今日になってその優位性を少し失ってしまったようだから、その点についてはチームと一緒に検討する必要がある。
Q1の終盤についてはみんなフラストレーションを感じているようだし、その不満には理解できるものもある。でもトラックポジションを争ったあとだったから、みんなタイヤとブレーキが冷えていて、(僕以外にも)多くのマシンがミスをして黄旗を出していたんだ。ウォールにヒットするドライバーすらいて、僕がワイドになったときもできることはなにもなかった。
チャレンジングなレースになりそうだし、バクーではどんなことでも起こりうる。ポイントが貰えるのは明日であって、僕もこのローダウンフォースのセットアップで何ができるのか楽しみだよ。
■アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュランワン・チーム
セバスチャン・ベッテル 予選=9番手
9番手というポジションにはとても満足しているよ。あと100分の5秒で(角田)裕毅の前に出られたけど、全体的にはいいセッションだったと思っている。
Q2ではターン15でロックしてしまった。うまくいくかは分からなかったが、いけるほうに踏んで、フロントウイングを壊すリスクを取ってでも直進することがベストだと判断した。それが功を奏して、賢くクラッシュすることができたよ!
レースはタイヤのコントロールがカギになるだろうし、明日はタイヤのマネージメントが難しくなる。予選のときよりも暑くなりそうだけど楽しみにしているよ。この世界で長い間やってきたわけだから、その経験を活かせると思う。
■スクーデリア・アルファタウリ
角田裕毅 予選=8番手
良い一日でした。今日の予選にはとても満足しています。
Q3に進めたのは少しラッキーだったけれど、(Q2最初の)アタックラップはユーズドタイヤで走ったことを考えると、良いものだったと思います。自分の今日のパフォーマンスには満足しています。
チーム全体としても僕たちは素晴らしい仕事をしたと思います。チームメンバー全員に心から感謝したいです。
このパフォーマンスを明日につなげたいと思います。2台揃ってポイント圏内でフィニッシュすることを目指していきます。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=7番手
明日は楽しみなことがたくさんあるよ! いろんな事が起こるだろうし、トリッキーなレースになり、カオスになりそうだ。
常にプッシュしなければならず、難しい予選だった。このマシンがしっかり機能するウインドウはものすごく小さいんだ。そして僕たちがトライすることは、何もかも望む結果を生んでいない。いろいろと変更を加えたが、それでもバウンシングが出てパフォーマンスを大幅に低下させている。
マシンの車高を下げないとパフォーマンスを引き出すことはできない。だからどんどん下げていくんだけど、そうすると他のマシンよりもバウンシングが出て、体に負担がかかってしまう。僕たちはまだそんな段階にいるんだよ!
ストレートでとても遅いから明日のレースでは苦戦することになりそうだ。全力を尽くすつもりだし、レースペースが悪くなければいいんだけどね。
(審議対象になった件について語り)スチュワードの件に関しては特に心配はしていない。まず第一に、僕はラインを外れていた。そして(スロー走行時の基準タイムの)デルタタイム内で走る必要があるけれど、僕はその範囲内だった。デルタタイム内なら好きなスピードで走ることができるし、ラインを外れていたから誰かのじゃまをしていたわけでもない。
ストレートが遅いのでトウをもらおうとしたら、後ろのドライバーが嫌がって前に出ようとしなかった。だからそのまま自分のラップを走ったというだけなんだ。
(予選後の会見で語り)トップの彼ら(フェラーリとレッドブル)とはレースをしていない。彼らは全く違うグループにいるんだ。彼らは遠くにいて、その後ろに僕たちのグループがある。ダメージリミテーションの状況だとは思っていない。僕たちにとってはジョージがポールポジションで僕は3番手。そういう場で戦っているんだ。
■スクーデリア・アルファタウリ
ピエール・ガスリー 予選=6番手
ものすごくハッピーだ。僕にとって今年ここまででベストの予選だよ。チームにとってこれ以上の結果は望めないだろう。2台揃ってトップ10に入ることができた。
チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、マシンもよく機能している。僕たちにとって強力な予選だ。バクーでは何が起きてもおかしくない。去年僕たちが表彰台に上がったようにね。
このトラックはミスが出やすいし、たくさん赤旗が出る。僕たちは上位グループで何が起きたときにそれを利用できる位置からスタートできるんだ。ライバルチームはハードタイヤを2セット残したが、僕たちは1セットだ。目標を定めて、戦略を検討していく必要がある。でもとりあえず今日は、自分たちの全体的なパフォーマンスにとても満足している。
(予選後の会見で語り)メルセデスのふたりの間に割って入ることができた。とてもいい仕事ができたと言っていいだろう。チームのためにこういう結果を出すことができてうれしい。この数戦、たくさんの出来事があった。だから、今週末に向けてのアプローチとしては、ミスを絶対にせず、物事をシンプルに保つことを目指し、それをしっかり実行した。今日は強力なパフォーマンスを見せることができて、とても満足だよ。