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 7月12日、帝人はABB FIA フォーミュラE世界選手権に参戦するイギリスのエンビジョン・レーシングとの契約を更新したと発表した。2020年から帝人はエンビジョンを支援してきたが、気候変動の緩和と適応に向けた企業姿勢や取り組みの認知拡大を目的に、パートナー契約を更新することになった。

 電気フォーミュラであるフォーミュラEは2014年にスタートし、年間の観戦者数は昨シーズンの時点で3億人を超えるなど成長を遂げてきた。2022-2023シーズンからは新たなGen3シャシーが投入されるなど、新たな時代を迎えることになる。

 そんなフォーミュラEに参戦するエンビジョン・レーシングを支援することにより、帝人は次世代の電気自動車に求められる技術やノウハウの蓄積や、自動車業界とのパイプライン構築を実現するとともに、エンビジョン・レーシングが取り組む気候変動に関する啓発イベント『レース・アゲンスト・クライメート・チェンジ』等に参画し、サステナブルな社会の実現に向けた当社の企業姿勢をグローバルに発信する機会やアラミド繊維『コーネックス・ネオ』のレーシングスーツへの採用の機会を得てきた。

 帝人は解決すべき重要課題として掲げる“気候変動の緩和と適応”に向けた企業姿勢を幅広いステークホルダーへ伝えることに加え、環境負荷低減に資する自社の技術や製品の自動車業界における認知のさらなる拡大を目指すために、エンビジョン・レーシングとのパートナーシップを継続することになった。

 帝人グループは「持続可能な社会の実現に向けて、人を中心に考え『クオリティ・オブ・ライフ』の向上に資する革新的なソリューションを提供するとともに、事業活動に伴う環境、社会への負の影響が最小限となるよう努めていきます」としている。