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奈良では明治以降、正倉院宝物や春日大社古神宝類など文化財の修理と復元模造を通じて漆工の技が磨かれ、「奈良漆器」が作られてきた。特徴は漆と貝殻が織りなす螺鈿(らでん)細工だ。新たな美が、古代の名品に導かれて生み出されている。東大寺近くにある工房で漆工家の小西寧子さん(54)が個展に向…