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<p>韓国で安倍氏再評価の動き 「知韓派の政治家だった」</p><p>韓国で安倍氏再評価の動き 「知韓派の政治家だった」 「日本の右傾化の象徴」などとして安倍氏を敵視してきたメディアや専門家の一部からは、「知韓派の政治家」として生前の功績を再評価する見解もあがっている</p><p>【ソウル=時吉達也】韓国では安倍晋三元首相死去に伴う関連のニュースが連日大々的に報じられている。「日本の右傾化の象徴」などとして安倍氏を敵視してきたメディアや…</p><p>安倍晋三元首相の死去を1面トップで大々的に報じる9日付の韓国主要紙(時吉達也撮影) 【ソウル=時吉達也】韓国では安倍晋三元首相死去に伴う関連のニュースが連日大々的に報じられている。「日本の右傾化の象徴」などとして安倍氏を敵視してきたメディアや専門家の一部からは、「知韓派の政治家」として生前の功績を再評価する見解もあがっている。 安倍氏は慰安婦問題をめぐり、日本国内の反発を抑えて2015年に日韓合意を結んだが、その後、合意外の追加措置について「毛頭考えていない」と国会で述べたことに韓国世論が反発。19年には半導体材料の輸出管理厳格化措置を受け、日本製品不買運動「ノー・ジャパン」が起き、「ノー・アベ」の旗を掲げる抗議デモも広がるなど、安倍氏を日本国内の「嫌韓」の象徴と捉える見方が一般的だった。 これに対し11日付の保守系紙中央日報は、安倍氏が過去の同紙インタビューで、朝鮮王朝が江戸時代に日本に送った外交使節「朝鮮通信使」に言及し、「最初に上陸したところが私の故郷の下関だ。私は彼らを尊敬している」と述べたと紹介。昭恵夫人とともに韓国の映画やドラマを楽しんでいたとも伝え、「彼の観点は時に韓国や中国を不快にさせたが、敵対視はしなかった」と振り返った。</p>