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<p>弾丸も数種類作成か 複数の金属球押収―安倍元首相銃撃・奈良県警:時事ドットコム</p><p>安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、容疑者=殺人容疑で送検=の自宅から数種類の金属球が見つかっていたことが捜査関係者への取材で分かりました。</p><p>安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の自宅から数種類の金属球が見つかっていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。自宅の家宅捜索では自作の銃とみられるものが数丁押収されており、奈良県警は銃だけでなく弾丸も数種類試作し、より殺傷能力が高く、使いやすい組み合わせを模索していたとみて調べている。</p><p>捜査関係者によると、家宅捜索では事件に使われた2本の金属パイプをテープで束ねた形式の自作銃のほかにも、パイプの本数や太さを変えた異なる形状の銃のようなものが少なくとも5丁押収された。大きさなどの種類が異なる金属球や空の薬きょう、火薬とみられる粉末も見つかった。 山上容疑者の車にあった試射用とされる木の板にも、大きさや破損の程度が異なる数種類の弾痕のような穴が残っており、県警は複数種類の弾丸が試作されたとの見方を強めている。 山上容疑者は「銃や弾の作成方法や材料はインターネットで入手した」と供述。ネット上には使用後の薬きょうに金属球や火薬を再び詰めて散弾銃の弾を作る手法が紹介されており、県警は見つかった空薬きょうについても関係を調べている。 県警は山上容疑者が事件前日の7日未明に試射をしたとされる奈良市内のビルの検証結果も公表。外壁やドア周辺にあった弾痕のようなものを調べ、複数の金属片を回収した。衝撃で変形したものや、球形のものがあり、県警は銃弾を撃った際に残る硝煙反応や、押収した金属球と同一かを鑑定する。 県警は防犯カメラ映像の分析で、山上容疑者が7日に奈良と岡山を往復していたことを確認。同日午後に自宅最寄り駅を出発し、新大阪駅から新幹線に乗ったとみられ、安倍氏が応援演説をした会場に近い岡山市内のコンビニでも姿が確認された。同日中に奈良まで戻っており、県警は会場を訪れながらも襲撃は断念したとみて調べている。</p>