もっと詳しく

 ロードアメリカで開催されたNTTインディカー・シリーズ第8戦。12日に行われた決勝レースは、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が今季3勝目を挙げた。

 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)は、19番手から追い上げを見せたが15位でレースを終えている。

 ポールのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)を先頭にロードアメリカ55周のレースがスタートする。

 大きな混乱もないように見えたが後方でジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)がターン1でオーバラン。マシンがストップしてしまい、1周目からイエローコーションとなる。

 4周目のリスタートでもロッシはトップをキープ。しかし、ターン5でマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)がインを差し、3番手のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)と接触。

 パロウはコースオフしマシンをストップ。後方でもリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が接触しコースオフし、再びイエローフラッグとなる。

 リスタートは7周目、ロッシ、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、エリクソン、ロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)、パト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)の順でレースは進む。

 8周目、ターン5でデブリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー)がウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を押し出し、パワーはウォールにヒット。マシンに大きなダメージを負ってしまう。

 3度目のイエローコーションとなり、レースは11周目に再開。ロッシとニューガーデンが1秒以内でトップを争う展開に。

 16周目、ロッシとニューガーデンが同時ピットイン。レッドからブラックタイヤに変更する。このピット作業でニューガーデンがロッシを交わし前に出る。

 翌周、エリクソンらがピットイン。エリクソンはロッシの前でピットアウトするもアウトラップで交わされポジションアップとはならず。

 佐藤琢磨は18周目でピットインするも作業が少し遅れポジションを落としてしまう。

 9周目にピットインしたローゼンクヴィストらに迫るニューガーデン。フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)が26周目にピットインしトップに立ったニューガーデンは、ロッシとの差を5秒に広げる。

 ニューガーデンは29周目に早めにピットイン。翌周、ロッシとエリクソンもピットイン。ロッシはニューガーデンに前にいかれるもローゼンクヴィストの前でピットアウトする。

 クリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が最後に2度目のピットインを行い、ニューガーデンがトップ。ロッシ、エリクソン、ローゼンクヴィスト、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)の順でレースは後半戦へ。

 34周目、ターン1でハータがローゼンクヴィストをオーバーテイクし4番手を奪う。

 42周目にニューガーデン、ロッシが最後のピットインへ。ふたりの順位は変わらずに残りはコース上の勝負に。4秒差でニューガーデンを追うロッシは徐々に差を詰め始める。

 48周目、オワードがスローダウンしターン12でストップし、ここでイエローコーションとなる。

 残り5周でリスタート。ニューガーデンはトップを守るも、最終ターンでエリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)がスピンを喫し再びイエローコーションに。

 残り3周で迎えたリスタート。ニューガーデンは再びロッシとの差を開いてスタートを決めターン1へ。ロッシは3番手のエリクソンにインを差され3番手に落ちてしまう。

 ニューガーデンは2秒のギャップを築いて今季3度目のトップチェッカー。昨年のロードアメリカ戦の雪辱を果たすとともに、テキサスのオーバル、ロングビーチのストリート、そしてロードアメリカのロードコースを勝利したことで100万ドルのボーナスもゲットした。

■NTTインディカー・シリーズ第8戦ロードアメリカ決勝レース結果

Pos. No. Driver Team Engine Laps SP
1 2 J.ニューガーデン チーム・ペンスキー C 55 2
2 8 M.エリクソン チップ・ガナッシ H 55 4
3 27 A.ロッシ アンドレッティ・オートスポート H 55 1
4 28 R.グロージャン アンドレッティ・オートスポート H 55 6
5 26 C.ハータ アンドレッティ・オートスポート H 55 11
6 7 F.ローゼンクヴィスト アロウ・マクラーレンSP C 55 7
7 3 S.マクラフラン チーム・ペンスキー C 55 8
8 15 G.レイホール レイホール・レターマン・ラニガン H 55 22
9 9 S.ディクソン チップ・ガナッシ H 55 9
10 30 C.ルンガー レイホール・レターマン・ラニガン H 55 13
11 77 C.アイロット フンコス・ホーリンガー・レーシング C 55 12
12 60 S.パジェノー メイヤー・シャンク・レーシング H 55 10
13 45 J.ハーベイ レイホール・レターマン・ラニガン H 55 20
14 20 C.デイリー エド・カーペンター・レーシング C 55 18
15 51 佐藤琢磨 デイル・コイン・ウィズ・RWR H 55 19
16 18 D.マルーカス デイル・コイン・ウィズ・HMD H 55 14
17 21 R.ヴィーケイ エド・カーペンター・レーシング C 55 17
18 29 D.デフランチェスコ アンドレッティ・スタインブレナー H 55 21
19 12 W.パワー チーム・ペンスキー C 55 15
20 14 K.カークウッド A.J.フォイト・レーシング C 55 24
21 16 S.デ・シルベストロ パレッタ・オートスポート C 55 27
22 06 H.カストロネベス メイヤー・シャンク・レーシング H 55 16
23 4 D.ケレット A.J.フォイト・レーシング C 55 23
24 48 J.ジョンソン チップ・ガナッシ H 54 26
25 11 T.カルデロン A.J.フォイト・レーシング C 54 25
26 5 P.オワード アロウ・マクラーレンSP C 46 5
27 10 A.パロウ チップ・ガナッシ H 36 3