女性下着を主力とするワコールが打ち出す「ワコールメン」のブランドから21年12月に「レースボクサー」を発売した。価格は税込みで3960円。赤と黒、青、茶、水色の5色で展開するほか、オンライン限定カラーもある。
「ジェンダーレスという言葉が出始めて、レースは女性のものという価値観は古いという意見があった」と溝口曜・商品営業課長は開発の背景を話した。レースボクサーの着想は、新商品を出そうというメンズインナー商品部内のこうした議論のなかで生まれた。日々レースを作っている会社なだけに「否定する意見はなかった」(溝口課長)。
女性の下着は種類や形が多様だが、男性の下着はウエストのテープ色を変える程度しか選択肢がない。溝口さんは「男性の下着は日用品のようだ。自分のファッションを表現している人が選べる下着を作りたかった」と強調する。
とはいえ、市場にない商品なだけに展開は慎重に始めた。テストマーケティングの意味を込めて、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で21年10月に先行予約を受け付けた。すると目標金額30万円に対して、約700人から320万円の購入があった。
伊勢丹新宿店(東京・新宿)など3店舗とオンラインで販売を始めると3カ月分が10日で売り切れた。4月にも増産したが、すぐに完売となった。溝口課長は2月に京都市の百貨店、藤井大丸のポップアップショップの店頭に立った。すると40~50代とみられる男性が「セクシーではいてみたい」と異なる色をまとめ買いしていった。「年齢にかかわらず、新しいもの好きの人が買ってくれた」(溝口課長)という。
素材は動きやすい柔軟性を持たせつつ、男性の着用に耐えられる強度とした
レース下着を男性にも 「脱日用使い」提案したワコール
2022年上期ヒット商品番付・着眼点に迫る(4)「ワコールメン レースボクサー」
2022年6月12日 2:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF091XK0Z00C22A6000000/
引用元: ・女装速民に朗報。ワコールが男性向けの可愛いフリルの付いたレース下着を販売。伊勢丹で売り切れ [454228327]
売れる背景には丁寧な物作りがある。「はき心地がよくないと売れない」と素材にこだわった。レースはガサガサする印象だが、ストレッチ性を持たせた。開発段階から商品部の4人の男性社員が試しばきして縫製位置などに意見をつけた。
さらに男性は下着を引き上げる強さが強いため「女性向けよりも強度の高いレースを開発した」(溝口課長)という。試作には半年以上をかけた。レースを作り続けるワコールならではのノウハウを詰めて、美しさと機能性を担保した。
今後の展開として溝口課長は「まずは国内で根付いてほしい」と話す。7月上旬には2種類の新色が出るほか、今秋には増産分の入荷が始まり完売状態が解消される見込み。「純粋なレースの美しさは女性も男性も関係ない」と溝口課長は話し、一過性の反響で終わらせないように挑戦していく。
レースボクサーは21年12月の発売から完売状態が続いている
https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO2032292009062022000000-2.jpg?ixlib=js-2.3.2&w=600&h=315&auto=format%2Ccompress&ch=Width%2CDPR&q=45&fit=crop&bg=FFFFFF&s=7be97d498fce3f1c938966bcefb1dc1d
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