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 2022年7月14日、ホンダは2022年秋発売予定の新型SUV、ZR-Vに関する情報をホンダの特設サイトにて先行公開した。そして発売に先駆けて、先行予約が9月から開始することも明らかにされた。

 新型ホンダZR-Vは、すでに中国ではZR-V、アメリカではHR-Vとして発表されているが、今回、日本仕様のZR-Vの情報がやっと先行公開されたというわけだ。

 はたして日本仕様のZR-Vの発表された中身はいかなるものか、解説していこう。

文/ベストカーweb編集部
写真/ホンダ

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■グラマラス&エレガントな洗練されたデザイン

日本仕様のZR-Vは中国、アメリカ仕様と違う縦のスリットが12本入っているのが特徴

★ZR-V特設サイトはこちら!

バーチカル(垂直)グリルと横長のシャープなヘッドライトが特徴的なフロントマスク
アメリカ仕様のHR-V(ZR-V)には2種類のグリルが用意されている。これはヘキサゴン形状のハニカムグリル
アメリカ仕様のHR-V(ZR-V)に用意されている、もう1つフロントグリル

 新型ZR-Vは、アメリカではHR-Vという名称で、中国と欧州ではHR-Vとしてすでに発表され、アメリカでは2022年6月7日から発売されている。

 日本でもティザー写真が2022年5月19日に公開され、ZR-Vとして年内に発売することがアナウンスされているが、今回、さらに踏み込んで日本仕様のZR-Vのエクステリアおよびインテリアの写真をはじめ、コンセプト、エクステリア&インテリアデザイン、パッケージング、パワートレインなどの概要が発表された。

 今回、初めて日本仕様のZR-Vの写真が明らかにされたわけだが、エクステリアの写真を見て驚いた。フロントグリルが北米仕様や欧州仕様、中国仕様とはまったく違うものだったからだ。

 北米仕様や欧州仕様、中国仕様のフロントグリルは、2種類あり、ヘキサゴン(六角形)のハニカム形状と、もう1つはやや大きめのメッシュ形状なのだが、それとは全く違う12本のスリットが入った縦グリル(バーチカルグリル)が採用されている。まるでマセラティのSUVを想わせる高級感で威圧感もあって日本仕様の縦グリルのほうが断然カッコいいように思える。

 さて、さっそく今回公開されたリリースの抜粋を紹介していこう。

■コンセプト
 ZR-Vは「異彩解放」というグランドコンセプトのもと、お客様の個性を解き放ち、お気に入りの一張羅のように気分を高めるクルマを目指して開発されました。「グラマラス&エレガント」をキーワードに美しく洗練されたデザインや、意のままに操ることを目指したダイナミクス性能など、ドライバーに自信と余裕をもたらすクルマとして、SUVに新たな価値を提供します。

■主な特長
<デザイン>
 デザインには、都会にも似合うスマートでエレガントな演出を施しています。エクステリアは、フロントからリアにかけて、ボリューム豊かで滑らかな面が特徴的な流麗なプロポーションとしました。

 フロントは、周囲の形状と連続性を持たせたバーチカル(垂直)グリルと、横長でシャープなヘッドライトにより、上質でありながら凛々しく存在感のある表情を作り出しました。

 リアは、ボディの下まわりにボリュームを持たせつつ、上に向かってなめらかに絞り込むことでワイドトレッドを強調した造形としています。

ハイデッキで視界のいい上質な新型ZR-Vのコクピット

 インテリアは、左右に伸びやかに広がるインストルメントパネルを採用することで、広々とした空間を演出しました。また、細部にわたる部品の仕立ても、機能的で緻密な仕上げによって造形の美しさを際立たせ、1クラス上の上質な室内空間を目指しました。

 加えて、ハイデッキセンターコンソールによって運転席と助手席を分けることでパーソナルな空間を創出しました。

<パッケージング>
 低く安定したドライビングポジションと、見晴らしのよいアイポイントを両立させることで、運転のしやすさの確保と、ドライバーとクルマとの一体感を高めることを目指しました。また、ワイドで水平基調な前方視界に加え、後方についても他の車両や歩行者などを認識しやすい視界とすることで、運転時における良好な視界を追求しています。

 後席についても、前席同様ヒップポイントを低く設定することで、ルーフエンドのデザインの自由度を高めることが可能となり、流麗なルーフラインと空力性能向上をともに実現しました。

 また、使い勝手の良い多彩な収納スペースを用意し、お客様のさまざまなニーズに応えられるユーティリティを確保しています。

<パワートレーン>
 ハイブリッドモデルには、CIVIC e:HEVで新開発した2L直噴エンジンと2モーター内蔵電気式CVTの「スポーツ e:HEV」をSUVに初搭載。市街地から郊外、高速道路、ワインディングなど、さまざまなシーンにおいて、1クラス上の上質で爽快な走りを提供します。

 また、高レスポンスで軽快な走りを提供する1.5Lターボエンジン+CVTのガソリンモデルも設定しています。

 ハイブリッドモデル・ガソリンモデルともに、リアルタイムAWDを設定。優れた雪上旋回や登坂の性能を持ち、安心感のある雪上走行を実現しています。

 以上、プレスリリースからの抜粋終わり。

■ボディサイズは? 日本でのラインナップ、予想価格は?

テールランプは横長タイプでワイドなフェンダーなど迫力のあるリア回り

 今回、日本仕様のボディサイズは明らかにされなかったが、すでに北米仕様のHR-Vのボディサイズ(全長約4567×全幅1839×全高1610~約1620mm)が明らかにされている。

 ディーラーから得た情報によると、日本仕様ZR-Vのボディサイズは、全幅が海外仕様の1840mmから40mm縮小された、全長4570×全幅1800×1620mm、ホイールベース2655mmになる見込み。

 ヴェゼル(全長4330mm×全幅1790mm×全高1580mm)とCR-V(全長4605mm×全幅1855mm×全高1680mm)のちょうど中間に位置し、サイズ感から鑑みると、競合モデルはハリアーやカローラクロス、CX-5あたりになるだろう。

■日本仕様のZR-Vの予想ボディサイズ:全長4580mm×全幅1800mm×全高1630mm
■CR-V(2022年8月生産終了予定):全長4605×全幅1855×全高1680mm
■ヴェゼル:全長4330×全幅1790×全高1580mm
■ハリアー:全長4740×全幅1855×全高1660mm
■カローラクロス:全長4490×全幅1825×全高1620mm
■CX-60:全長4740×全幅1890×全高1685mm
■CX-5:全長4575×全幅1845×全高1690mm

 価格はアメリカ仕様のHR-Vは2万4895ドル(約330万円)~2万6395ドル(約350万円)だが、日本仕様のZR-Vは270万円前後からのスタートになると予想。

 グレード展開はガソリン(1.5Lターボ)がエントリーグレードのXとZグレード、ハイブリッド(2Lガソリン+2モーター)がエントリーグレードのe:HEV Xとe:HEV Zの2種類ずつラインナップ予定。

 2022年8月13日から先行展示会が始まり、9月頃に先行予約開始、正式な発表・発売は11月頃になる見込み(ディーラー調べ)。

■先行展示会は8月13日から
 8月13日(土)を皮切りに各地でZR-Vの実車を確認できる先行展示会を開催するという。
・8月13日~14日:梅田駅 阪急ビッグマン前広場
・8月20日~21日:東京駅 イベントスペース(八重洲中央口付近)
・8月27日~28日:名古屋 JRゲートタワー

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