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近年、再評価の声の高いラフマニノフの名曲の一つに、ピアノ協奏曲第2番がある。私はこの音楽を、国籍を問わず、聴き手の心をある普遍的な故郷へといざなう、究極の旋律だ、と考えてきた。最近では、私たちが直面する「分断」を克服する手立てとして、彼の音楽が良い処方箋となるかもしれない、とまで…