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1980年代末の国産4WDスポーツセダン三羽烏といえば、ギャランVR-4、レガシイRS、そしてブルーバードSSSアテーサだが、なぜかブルーバードだけはプラモデル化されなかった。当時を知るカーモデラーの多くにとって、この3台を机上に揃えることは見果てぬ夢だったが、なんと30年以上の時を経て実現するとは誠に喜ばしいではないか! 87年秋に登場した8代目ブルーバード、U12型は、FF化こそ果たしたものの保守的だった先代U11型とは異なり、先進技術満載のハイテク・セダンとなった。

アテーサとプラズマ搭載の実力派

特に、スポーティなSSS系のトップグレードであるアテーサ・リミテッドには、ビスカスカップリング付きセンターデフ式フルタイム4WDシステム「アテーサ」と、175PSを発揮するインタークーラー付きツインカムターボ「プラズマCA18DET」が搭載され、動力性能・ハンドリングともに世界第一級の実力を備えるに至った。

エクステリア・デザインにも、野暮ったい先代の面影はなく、個性的で洗練された機能美は、かの510型や910型に匹敵する傑作と評された。国際ラリー参戦を想定してオーテックジャパンが仕立てたSSS-Rは、アテーサ・リミテッドをベースにエンジンを185PSにチューンナップし駆動系と足周りも強化、内外装の快適装備を廃して90kgほど軽量化した特別仕様だ。フロントフード中央のインテークバルジと、グリルに埋め込まれた大径フォグランプが、外観上の特徴である。

ニスモパーツを装着したフルオプション仕様! ハセガワの1/24キットは実車同様、先にリリ-スされたSSSアテーサ・リミテッドをベースに、部品の追加・差し替えで前期型SSS-Rに変更したものだ。派手なカラーリングが示す通り、ニスモ・パーツをライン装着したフルオプション仕様である。最近のハセガワ製キットの例に漏れず、過剰なディフォルメを廃したリアリティあるプロポーションと、繊細なディテール表現が楽しめる、優れたキットである。ただしバリエーション展開の都合か、SSS-Rの特徴的なディテールの一部がスルーされているので、作例ではそのあたりにもきっちりと手を入れてみた。あえて塗装で仕上げたトリコロールまず、最も気になるのがダッシュボード中央部で、キット部品はなぜか後期型っぽいモールドになっている。そこで、センターコンソール上部をプラ板で前期型っぽく作り直した。またSSS-Rはオーディオレスなので、下段のオーディオを刳り貫いて空洞に改めた。ドアトリムもアテーサ・リミテッドと共通だが、実車はパワーウィンドウやドアポケット、アシストグリップやスピーカーも無いので、そっくりプラ板で作り直している外装では、右リアフェンダーのアンテナを除去し、排気系の後端部も実車に忠実に変更した。トリコロールのカラーリングはデカールで手軽に再現出来るが、作例は敢えて塗装で仕上げた。塗り分け用にロゴマークのみのデカールも付属しているのは嬉しい配慮だ。ディテールと、制作過程を以下、ギャラリーでご覧いただきたい。


































































































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