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>日建設計は東京駅や渋谷駅の周辺マスタープラン作成で培った経験を生かし、数多くの海外TODコンペで当選を勝ち取ってきた。同社の提案で特に評価が高いのが、公共交通が交差する空間を複層的に設計し、スムーズな人の流れをつくる知見だ。
>例えば、重慶市で20年に竣工した「重慶沙坪ベイ(ベイは口へんに貝)駅」は、歩行者の回遊性を高めるため、渋谷駅周辺の再開発の仕組みを参考にした。12年に開業した商業施設「渋谷ヒカリエ」や、19年竣工の「渋谷スクランブルスクエア」にも採用された「アーバン・コア」がそれだ。地下から地上、そしてスカイデッキで連結する空中までを縦の動線で結ぶ都市計画だ。