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 カルロス・サインツの初優勝で幕を閉じたF1イギリスGPから2週連続開催となったオーストリアGP。今季2回目となる土曜のスプリントはレッドブルF1マックス・フェルスタッペンが制したが、決勝はこれまでずっと不運続きだったフェラーリF1シャルル・ルクレールが第3戦オーストラリアGP以来、8戦ぶりの優勝を果たした。レッドブルリンクでの週末をドライバー、関係者のSNSで振り返る。

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敵の本拠地ともいえるレッドブルリンクでフェルスタッペンに完勝。これまで度重なる不運に泣かされてきたが、今シーズン開幕当時のような強くて速いルクレールが戻ってきた。

2019年を筆頭にこのレーストラックでは幾多の名勝負を繰り広げてきたマックスとルクレールの2人。今年はコース上で3度のオーバーテイクを決めたルクレールの完勝で幕を閉じた。

いつもはガレージ内で険しい表情をしていることが多いメルセデスF1トト・ウォルフ代表だが、母国のオーストリアGPに愛息ジャックくんを連れて、親バカっぷりを遺憾なく発揮。パパもドライバーたちも瞬時にデレデレの笑顔にしてしまう子供の魅力は偉大だ。

シルバーストンでのF1初入賞から1週間。今度は自己最高の6位入賞を果たし、初のドライバー・オブ・ザ・デーにも輝いた。クラッシュ続きだったシーズン序盤の不名誉な印象を払拭し、遅咲きの才能がようやく花開き始めた。

ドライバー・オブ・ザ・デーに選出されたことを聞かされたミック。先週はフェルスタッペンを、そして今週はルイス・ハミルトンを相手にコース上で一歩も引かないバトルを展開。速い“シューマッハー”が活躍することを望んでいるファンは多い。

強面のギュンター・シュタイナー代表をイジっても叱られないくらい、いいレース内容で2戦連続ダブル入賞を果たしたハースF1。チームの雰囲気は最高に明るい。

■盛大な「ユーキ」コールを受け、角田が笑顔

土曜日のパレードで被っていたキャップが飛んでいってしまったマックス。翌日曜日にはすでにしっかりと「風対策」が施されていた。

シルバーストンでのチームメイトとのクラッシュ以来、少し浮かない表情の角田裕毅だが、世界中どこへ行っても応援しているファンはたくさんいる。ここを乗り越えたあとの大逆襲に期待したい。

フェルスタッペンの優勝を信じてレッドブルリンクまで大挙押し寄せたオレンジアーミー。自ら発生させた濃厚なオレンジ色の煙に包まれて、これじゃ肝心のコースが見えないんじゃない?

先週のF1初優勝から一転。フェラーリ1-2フィニッシュに向けてマックスを猛追するサインツのエンジンが悲鳴を上げてしまった。コースサイドに佇む姿がなんとも悲しげだ。

予選では珍しくマシンを壊すほどのクラッシュを喫したハミルトン。上位2チームとの差はまだ大きいが、3戦連続3位表彰台で戦える手応えを感じつつありそうだ。

22戦のシーズンはちょうど半分を終え折り返し。後半戦も目が離せない。