6月14日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する日本レースプロモーション(JRP)と伊藤忠エネクスは、カーボンニュートラル実現に向けたパートナーシップ締結を発表した。またJRPは、伊藤忠エネクスが取扱う『リニューアブルディーゼル』を燃料とした発電機を、6月18日〜19日に開催する第5戦SUGO大会から、レース会場の一部で使用するとしている。
伊藤忠エネクスはスーパーフォーミュラに参戦するcarenex TEAM IMPULのトップパートナーを務めており、環境に配慮した電力供給を目指す『IMPULでんき』を展開するなど、チームとともにさまざまな活動を展開してしている。
その活動の一環として、carenex TEAM IMPULは、2022年シーズンよりトランスポーターやピットの照明などの動力源となる発電機に国内で初めて『リニューアブルディーゼル』を導入していた。
この『リニューアブルディーゼル』は廃食油や動物油等を原料として製造され、ライフサイクルアセスメントベースのCO2等の温室効果ガス排出量で、“石油由来軽油比最大90%削減”を実現する燃料だ。いわゆる“ドロップイン”燃料であり、既存の車両や給油関連施設をそのまま利用開始することが可能。主に輸送用トラック・バス等で使用され、すでに欧米を中心に広く流通実績があるという。
今回のJRPと伊藤忠エネクスとのパートナーシップは、このcarenex TEAM IMPULと伊藤忠エネクスの取り組みを、さらに業界全体に発展させていくきっかけとすべく、実現したという。
JRPは「サステナブルなモータースポーツ業界づくりに貢献するために、また、スーパーフォーミュラが日本から世界に代表されるレースとして成長するために、『SUPER FORMULA NEXT50』の活動を通じ、多くのパートナー、ファンの皆さまとともに、これからの社会に求められるモータースポーツを模索してまいります」としている。