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<p>夏の甲子園を目指す埼玉の浦和学院 森士監督から森大監督に世代交代 | NHK | WEB特集</p><p>10代の若者にどのように向き合えばいいのか?大学院で心理学を学んだ31歳の高校野球の監督は、去年秋から栄養や睡眠、心の状態を尋ねる独自の問診票をもとにチーム作りを行ってきました。そのノウハウはスポーツに限らず、さまざまな分野で役立ちそうです。</p><p>【NHK】高校野球で埼玉の強豪・浦和学院は監督の世代交代をきっかけにグラウンドに新たな風を吹き込みました。その指導法とは。</p><p>「前監督のときは監督がトップダウンですべてを決めていましたが、今は『分業制』を採用しているので、監督がすべてをやる必要がないんですよ。分業制のよさはいろんなスペシャリストがそれぞれのポジションで長所を生かせること。1人の指導者に固執しないっていうか。ピラミッド型組織ではなく、それぞれの指導者に役割を持たせる考え方でやっているんです」 また練習にメリハリをつけるために「バッティング20分」「課題練習30分」など具体的に取り組む時間を決めています。 「今までだとノックをやって1人がミスして怒られると懲罰的に全員のノックが長引くことがありました。そうしたことをやめてこの時間まで20分って言われたら20分で終える。それは社会のニーズと同じなんですよ。例えば教員は残業時間の軽減するように言われていて、社会全体がそうですよね。朝から晩まで働いている人がすごいという時代から、何時間の中でどれだけ効率を上げられるかっていう選手、人のほうが必要になってきているんじゃないですか。そういうことなんです」 社会人野球時代には会社員として人事部での勤務経験があり、今の社会が求める人材のニーズも意識していると教えてくれました。 森 大(もり・だい)監督 浦和学院時代は背番号ふた桁の控え投手として、2年生と3年生の時に夏の甲子園に出場。その後早稲田大学に進み、社会人野球の三菱自動車倉敷オーシャンズでもプレーした。25歳で選手を引退し6年前に母校に戻った。コーチをしながら筑波大学大学院でスポーツバイオメカニクスを1年間、早稲田大学大学院で心理学を2年間学んだ。 森 士(もり・おさむ)前監督 上尾高校時代は甲子園出場なし。東洋大学卒業後、浦和学院の監督に就任。去年夏の甲子園を最後に勇退するまでに、春夏通算22回の出場。2013年のセンバツ大会で小島和哉投手(現ロッテ)を擁して初優勝を果たした。今は総合型地域スポーツクラブを運営するNPO法人の理事長としての中学生向けの「文武両道野球塾」を開催するなど、新たな挑戦を始めている。 ネットワーク報道部記者</p>