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出口の見えないウクライナ侵攻を目のあたりにし、世界が直面する厳しい現実を知る時、外交の重要性と難しさに改めて思いが及ぶ。この本は幕末の、鎖国から開国へと大きく動く時代に日本の外交を担った幕僚、川路聖謨(かわじ・としあきら)の、特に日露交渉を中心に描いた小説だ。川路のことは出久根達…