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 2022年7月15日(金)13:30、トヨタ自動車は16代目となる新型クラウンを発表。1955年に初代を発売して以来、長く日本の代表的高級車として君臨してきたクラウンが、大胆なイメージチェンジを実施して世界販売へと乗り出すことになった。

文/ベストカーWeb編集部、写真/TOYOTA、ベストカーWeb編集部

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■日本の、世界のユーザーの評価やいかに

 初代クラウンが発表された1955年、日本の自動車産業は黎明期であり、工業技術も舗装も進んでいないところからクラウンの歴史はスタートした。以来67年、クラウンは日本の道、日本人の体格、日本人の用途に合わせて開発され、販売されてきた。バブル景気に沸く1985年には(7代目の特別企画車発売時)、「いつかはクラウン」という名キャッチコピーが生まれ、日本の代表的高級車の地位を確立した。

初代クラウン。1955年(昭和30年)1月1日発売。「日本に自動車産業を根付かせる」という強い信念のもと、海外メーカーとは提携せずに国内開発と国内設計にこだわって作製された

 そのクラウンの新型(16代目)が、2022年7月15日(金)13:30、「ワールドプレミア(世界初公開)」として登場した。

 これまでクラウンが「伝統」として培ってきた後輪駆動(FR)、セダンフォルムといった基本路線から、新型は前輪駆動(FF)ベースのAWD、クロスオーバースタイルで発売される。全体的なフォルムやフロントマスクのイメージも大きく刷新して、国内だけでなく世界中で販売されるとのこと。

 パワーユニットは2.5Lエンジン+モーターと、2.4Lターボ+モーターの2種類のハイブリッド仕様を用意(全車ハイブリッド仕様)する。価格は先代から大きく割安感を増して435万~640万円(税込み)に設定。今後「クラウンシリーズ」としてさまざまなボディバリエーション(ワゴンや純セダン風味)を発売していく予定だという。

 近年、高級ミニバンや高級SUVのブームに押されて、やや存在感が薄まってきた印象のあるクラウン。この新型車の発表と革新的なイメージの転換により、「復権」なるか。日本の、そして世界のユーザーの評価を待ちたい。

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