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 ライオンは、新型コロナウイルス感染症罹患経験者らを対象としたオーラルケアの調査結果を公表した。約4割が「感染症予防に口腔内の清潔が重要」と回答した一方、歯磨き頻度の増加や歯間ブラシの使用といった行動に結び付いていない実態が明らかとなった。オーラルケア行動は免疫力向上に寄与する報告もあることから、同社は感染症時代におけるオーラルケア習慣の研究と情報発信に力を入れていく考えだ。

 今年3月、コロナ罹患経験者207人を含む計2259人を対象に調査した。その結果、経験者の44%が「歯磨きや舌磨きなどのオーラルケア行動が感染症予防につながる可能性がある」ことを知っていると回答し、うち38%は罹患をきっかけに知ったと答えた。一方、歯磨きなどのオーラルケア行動はコロナ罹患経験の有無に関わらず、コロナ禍でもほとんど変化が認められなかった。

 近年、口腔内はさまざまな感染症の入り口であることが報告され、歯科医師らからは「感染症予防において口腔内を清潔に保つことが重要」という情報発信もされている。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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